Jリーガーだからこそ出会える各界のプロが持つ共通の特徴とは?

2018.7.30

livest!編集部

Jリーガーだからこそ出会える各界のプロフェッショナルが持っている共通の特徴とは?

リアルアンサー

2018年7月27日の質問

安彦考真選手のFacebook(https://www.facebook.com/profile.php?id=100004216032578&fref=pb&hc_location=friends_tab)などでの発信を見ると、Jリーガーとしてさまざまな業界で活躍する人物との出会いを重ねていることがわかります。

各界のプロフェッショナルとの出会いについての安彦選手の投稿の中で、「現状を変えるのではなく、作る人」というフレーズが印象深く感じました。

プロサッカー選手になる以前も含めて、多くの人と意見交換をした経験の中で、新しいものを作り出せる人(創造者)、新たな何かを生み出せる人の特徴や条件はどういうものだと考えますか?

安彦考真のリアルアンサー

真のプロフェッショナルは「過去」ではなく「未来」を語る

水戸でJリーガーになってから、多くの方々とお会いする機会が増えました。
その中でも、その業界のおいて大活躍をしている方々には多くの共通点がありました。
それは、このタイトルにもあるように、現状を「変えよう」ではなく、新しい環境を「作る」ことの発想をしている、という点です。
そういった人たちの特徴や条件は何かを、僕が直接お会いした何人かの方を例に伝えてたいと思います。

まず始めは、水戸市長の高橋靖さんです。

水戸ホーリーホックをスポンサードしてくださっている水戸証券社がCSR活動の一環としてサポートしてくださっているジュニア・Jrユース・ユースの3世代にわたるサッカー大会「水戸証券チャレンジフェスティバル」(https://www.mito.co.jp/corporate/csr/csr_activity.html)があり、僕はこの大会のアンバサダーとして関わりました。

先日、同大会の歓迎レセプションパーティがあり、そこで高橋市長とお会いさせていただいた際に、多岐にわたって様々はお話をさせていただきました。
そこで高橋市長は、「市長」という自分のフィールドで話すのではなく、話をする対象者のフィールドがどこにあり、その世界観に合わせて話すという姿勢が徹底していました。

僕はそんな市長の「相手の共感を引き出す力」の素晴らしさに驚嘆しました。市長は僕と話すときも、今大会の招待チームとしてブラジルから来た選手と話す時も(この時僕は通訳をさせてもらいました)、必ず質問から入り、ご自身の見解を交えて興味深く聞き入ってくれました。

 

次に、水戸ヤクルト販売会社の内藤社長です。
内藤さんとはスタジアムでお会いさせていただいた後に、メールでご挨拶をさせていただき、そのあと水戸ヤクルト販売会社へ訪問させてもらいました。
内藤さんも高橋市長同様に、僕の世界観に歩み寄って話を聞いてくださり、そこに内藤さんの経験を踏まえてご意見をもらったりと、非常に有用な時間となったことを覚えています。

 

このお二方を通して僕が感じた、創造者の特徴や条件は「複眼思考」を持たれているということです。
一般的に僕の世界観で話を聞く場合、どうしても一方通行の見解になることが多いのですが、高橋市長や内藤社長のようにご自身での決断を多く重ねて来た方々は、そこに必ず違う視点の見解も入っているということです。
物事を一つの視点で見ずに、360°どの角度からも同時に見ることができる。だからこそ、自分よがりでない、世の中に必要なものを生み出せるのだと思いました。

 

そして、最後は栃木SCのマーケティング戦略部長である江藤美帆さんです。(通称えとみほさん)
えとみほさんとは、SNSで繋がっていた関係上、お互いの思考への理解や志、使命感といった点で、(勝手ながら)繋がっていたと感じています。
お会いしてほんの少しの時間でしかお話しできませんでしたが、僕のフィーリングはしっかりと働いていました。それは、えとみほさんが非常に純粋で素直な方という点(偉そうで本当にごめんなさい……)と、ご自身の主張を通すことができるような凛とした姿がとても印象的だったからです。

えとみほさんは、サッカー界ではかなり異色の経歴をお持ちの方ですが、だからこそ感じられる村社会の論理に立ち向かうことができる唯一の方だと思います。
僕はえとみほさんからも感じられたのは、高橋市長や内藤社長のような複眼思考と合わせて、常に視点が未来にあることだと思いました。

 

「過去」で物事を語ったり、「過去」で「今の自分」を表現する人は多くいます。
しかし、創造者はみんな、「未来」で物事やご自身を語れるのです。
それは予言とかそういった話ではなく、常に未来の中にいる自分を客観視できているということです。
自分が見えているからこそ、「今」の発言に強さと信頼感があるのだと思います。
新たな何かを生み出せる人の特徴とその条件は、「複眼思考をしながらスピード感を持って行動という決断ができる人」と言えます。

 

時間に追われるのではなく、時間より先に行っている人。
そんな人と一緒にできることがあるこのJリーガーという仕事は最高です。

 

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