「本当のモデル体型」を知ることがダイエット成功のスタートライン

2018.6.11

livest!編集部

〝美への探求〟を突き詰めた結果、辿り着いた「誰でもモデル体型になれるメソッド」

発売以来売れ続け、ついには120万部を超えるベストセラーとなった「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット」(サンマーク出版)。その著者であり、「ミス・インターナショナル」などのコンテストに出場するトップモデルを指導する公式コーチとしても活躍中の佐久間健一トレーナー。

大手チェーンのスポーツジムで予約殺到の人気トレーナーとして前人未到の指導数を誇り、独立後は世界中でその手腕を認められている佐久間トレーナー。そんなカリスマトレーナーがが美を追求し続けた結果、辿り着いたのが「誰でもモデル体型になれる」というメソッド。

「誰でも」と銘打っている通り、「生まれつきのモデルスタイル」や「トレーニングを続けられる根性の持ち主」でなくても問題なし。むしろ運動から縁遠いアラサー&アラフォー世代にこそ知ってほしい、カリスマトレーナー佐久間健一流の「本当のモデル体型」の定義と効果的なボディメイクのエクササイズ。

トップモデルたちがこっそり実践するボディメイク術を、佐久間トレーナーがlivest!に教えてくれた。

佐久間健一

パーソナルトレーナー/ボディメイクスタジオ「CharmBody」代表

120万部のベストセラーとなった理想のボディメイクを実現するメソッドの秘密

昨秋開催された日本一を決定する美の祭典、「2018ミス・インターナショナル」の日本代表選出大会。兵庫県出身の現役東京大学生、杉本雛乃さんが1位となったこの大会で、公式コーチとして出場者たちを指導したのがパーソナルトレーナーの佐久間健一さん。

「私の役目は、この大会に出場する30名が大会当日に最高に輝くためにトレーニングを指導すること。そしてこの日本大会で優勝し、日本代表となったモデルが世界大会で好成績を残すために1年かけて鍛えることです。例えば、日本代表となった女性には、世界一を目指すために普段よりも肩幅や腰幅を少し厚くして身体の曲線を強めに出すなど、『世界基準の美』を備えるためのトレーニングを指導します」

東京・青山に本店を構える女性専用パーソナルトレーニングジム「チャームボディ」の代表を務める佐久間さんは、世界的ミスコンの公式コーチを務めるだけでなく、発行120万部以上のベストセラー「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット」も出すなど超人気カリスマトレーナー。世界中の美を職業とする女性たちから絶大な信頼を集め、現在はボディメイクの指導のために世界中を飛び回っている。

佐久間健一さんに聞く「誰でもモデル体型に変われるメソッド」とは?

「地球の重力って垂直にかかっていることは誰でも知っていますよね。真下に力がかかる重力に対して、骨格や各関節が一直線に揃っていれば、物理的に言ってどこにも負担はかからないはずなんです。だから理論上は、正しい姿勢でいれば『太ももが張る』とか『長時間立っていて足がむくむ』とかはあり得ないはず。でも、そんなこと言うと普通の人は『それは理屈であって、実際は無理ですよね』という反応がが返ってくる。けれど、これは地球に暮らしている限り条件は同じであり、モデルはその理論を体現しているんです。だからモデル体型になりたい人は、まずは『モデルと自分は生まれつき違う』という先入観を捨てることから始めてほしい」

普段は重力を意識しながら生活する人は少ないだろう。頭のてっぺんから足の裏に向けて、私たちの身体をまっすぐ突き抜けて、真下にかかる重力。この圧力に対して、頭蓋骨から首、背骨、骨盤、ヒザ、足首と、骨格がタテに一直線に並んでいれば、バランスよく圧力がかかり、どこにも不具合は出ない。体のどこかに不具合が出るのは、このバランスが崩れているから--というのが、佐久間さんの考え。

普通は「モデル体型」と言えば、細い手足にくびれた腹や腰回り…といった各部位にばかり着目してと捉えがちだが、佐久間さん流の「モデル体型」というのは、簡単に言えば「頭のてっぺんから足の裏まで、1点でまっすぐ重力を受け止める骨格バランス」となる。

「もちろん手足の細さや必要な個所の凹凸なども重要です。けれど、まずは体全体のバランスを正しくすることが先決。バランスが整えば、それだけでもボディラインがキレイになります。加えて、太ももが太くなったり、足がむくんだりといったことが起こりづらくなり、トレーニングをすることでメリハリも出やすくなる。結果として、モデルのような体型に近づくことが可能になるんです」

もちろん骨格バランスを整えることは理想のボディメイクを実現すためのファーストステップ。それができて初めてトレーニングの効果が出るようになるし、逆に言えばベースができていないとどれだけハードなトレーニングをしても身につきづらいということだ。

「たしかに整体などで骨格を整えることは可能です。ただ、自力で伸縮させていない筋肉は90分で元に戻ると言われています。だから体全体のバランスを整え、キープするためにはトレーニングが必須です。筋肉は2か月使うと定着するという特性があります。だから『悪いクセがない正しい姿勢』を2か月かけて矯正することが重要です。そのトレーニング方法が、『誰でもモデル体型に変われるメソッド』ということになります」

佐久間健一トレーナー直伝「簡単セルフボディメイク」<二の腕エクササイズ>

佐久間トレーナーが世界中のモデルたちに引っ張りだことなる理由でもある『誰でもモデル体型に変われるメソッド』がわかったところで、今回は「二の腕」ストレッチ&エクササイズを教えてもらった。

気にはなっているけれど、なかなか痩せづらい部位の二の腕。「引締めよう」と筋トレをすると逆に太くなってしまうこともあって、実際に痩せるのが難しい場所だ。

「二の腕をすっきりさせようとして器具を使って筋トレをしたら、逆に腕の筋肉が太くなってしまったという経験をした人も少なくないはず。筋肉を形が良くするため、重りや負荷は一切使わずに自分の腕の重さや筋力だけで行うことがポイントです」

佐久間さん直伝のストレッチとエクササイズを空き時間に行うことで、今まで諦めていた二の腕をすっきりさせよう。

 

「まずストレッチ(1)で背骨の位置を正常に戻し、ストレッチ(2)で肩と肘の位置を良くした上で、最後にエクササイズ③で二の腕周りの筋肉にピンポイントで刺激を与えることを意識してください」(佐久間さん)

ストレッチ(1)【背骨まわりのストレッチ】

「丸まった背骨を伸ばす為のストレッチです。手の平を上に向けることで、ひねる動きに対する肩のつまりや痛みが出ないようにします」(佐久間さん)

1)椅子の前で膝立ちになり、手の平を上向きにして座面に置く

2)徐々に膝を曲げ、息を吸いながら腕の間に頭を下げていく

3)頭を下げた状態で10秒間キープ

4)この動きを6回繰り返す

ストレッチ(2)【肩のストレッチ】

「本来、肩とヒジの位置は一直線上にあるのが正常な姿勢ですが、姿勢が悪く猫背の場合、肩が前に出てバランスが崩れてしまっています。それをストレッチを行って伸ばすことで、一直線上になるように矯正します」(佐久間さん)

1)椅子に座り、背もたれの後ろで指を合わせる

2)息を吸いながら、腕を真下に伸ばしていく

 

※肩が前に出てきてしまうのを防ぐためにも、しっかりと“真下へ下ろす”ことを意識する。

3)伸ばし切った所で6秒間キープ

4)この動作を10回行う

 

エクササイズ(3)【ピンポイント「二の腕」エクササイズ】

「二の腕は体の背面に位置しているので、鍛える場合は本来、小指に力を入れないといけないんです。でも、小指に力を入れることを意識し続けるのは難しい。そこで、逆に親指を立てることを意識することで、より二の腕が動かしやすくなります」(佐久間さん)

1)椅子に座る

2)ヒジを曲げ、親指を立てて肩の前に当てる

3)息を吸いながら、ヒジを伸ばしていく

 

※肘はスタート時と同じ位置を保つ。この時に非常に筋力を使う

4)伸ばし切った所で6秒間キープ

5)この動作を1分間行う

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