正しい方法を知っていますか?本当に身につく筋トレとは?

2018.10.24

livest!編集部

人生を楽しむ「キレイを追求する」

正しい方法を知っていますか?本当に身につく筋トレとは?

 

知念穣

パーソナルトレーナー

健康のため、「カッコいい」と言われるため、自信を持つため……。さまざまな理由で体を筋トレによって鍛える人が今日もスポーツジムで汗を流している。しかし、そのトレーニングが無駄な努力になっている場合もあると言われたら……?

「いきなり筋トレで体を鍛えるのではなく、まずは体の各部位のバランスを正常化することが先決です。各部位のポジショニングがズレたまま筋トレを頑張っても、理想通りのボディラインが手に入らないばかりか、場合によっては故障の原因になるなど、逆効果になってしまう危険性もあるんです」

パーソナルトレーニングジム「東京プロポーションラボ」の知念穣トレーナーに本当に身につく筋トレを教えてもらった。

筋トレを始める前に体のポジション改善を行うことで効果が倍増する

体のポジションを正常化する(=「リポジ」)ことで、効率よく美しいプロポーションをつくる」というコンセプトで2016年、東京・代官山にオープンした東京プロポーションラボ。体重や体脂肪率などの数字に一喜一憂するのではなく、体の歪みやズレを正すことで体の内側から美しくなることをめざしている同ジムで、知念トレーナーはチーフ・トレーニング・オフィサーとして、多くのトップアスリートや人気モデルたちの理想のボディメイクをサポートしている。

「私たちの指導メソッドで特に重要視しているのが肩甲骨と骨盤のポジションです。私たちの身体は歳を重ねることで、知らず知らずのうちにズレや歪みが生じていますが、東京プロポーションラボではこのズレや歪みを改善し、ポジションを正常化させることを最初に行います。その後、正しいやり方で筋トレを行うことで無理なく無駄なく理想のボディメイクを実現することができるんです」

筋トレを始めてしばらくは筋肉が大きくなっていくのが目に見えて嬉しくなるが、そのうちだんだんと見た目も数値も伸び悩んで、いつの間にか筋トレをやらなくなってしまっていた……という経験がある人もいるだろう。また、「身体を鍛えたい」と思っても、その前に腰痛や四十肩など、身体の不調のせいでトレーニングできない人もいるだろう。

そういう人は体の歪みやズレ、特に肩甲骨や骨盤のポジションが悪い可能性が高く、その原因を改善することで目的達成に近づくことができるはずだと知念トレーナーは指摘する。

「東京プロポーションラボは医学的な知識を持つトレーナーが多く、医学療法の観点から機能性を重視したトレーニングを指導しています。腰痛や四十肩で運動もままならない人に対して、医学療法的なアプローチを組み込んだトレーニングをしてもらうことで、理想のボディメイクと合わせて痛みの根本改善の実現のお手伝いをするのが私たちの特徴です」

「パーソナルトレーニングのイメージというと、運動好きでポジティブな人に向いているトレーニング方法だという印象がある。「自分はそんなに長くは前向きな気持ちでトレーニングを続けられないかもしれない……」とパーソナルトレーニングを敬遠している人も少なくないだろう。

しかし、東京プロポーションラボでは、例えば「今日は気圧の変化のせいか、頭が痛いんです」と言う会員に対して、「では、まずは頭痛を解消することから始めましょう」というふうに、会員のその日の体調や気分に対して柔軟な対応を心がけていると言う。

「私たちのジムには『運動嫌い』の人も多く通ってくださっています。そんな人に対して厳しい指導をすれば、ますますトレーニングが嫌いになってしまいます。だから、運動嫌いの人には『まずは日常生活の中の小さな動きを1つ変えてみることから始めませんか?』とアドバイスしたりして、激しい運動をしなくても体調やボディラインを日常の中からでも改善できるということを感じでもらうことを大切にしています」

一般的なパーソナルトレーニングジムの「短時間に厳しいトレーニングをすることで、効率良いボディメイクをサポートする」というイメージとは一味違う指導法の東京プロポーションラボ。

「例えば、ある運動嫌いの会員さんには、『仕事場のデスク上の電話などの配置を変えるだけでも体のバランスの歪みが改善されるんですよ』というような話をして、簡単にできることからトライしてもらえるように工夫しています」

そんな運動嫌いにも優しい指導を心がける知念トレーナーに、今回、誰でも簡単にできる「四十肩」予備軍チェック法を2つ伝授してもらった。

腕があがりづらかったり、痛みが出たり、なった人にしかわからないつらい四十肩。この症状も体のバランス、特に肩甲骨のズレや歪みからくる場合が多い。今は全然大丈夫という人も、仕事の合間に2つのチェック法を試してみてほしい。もし「要注意」に該当する場合でまだ症状を感じないという人は、肩回りのストレッチをマメにするなど早めに対処して四十肩を予防しよう。

 

<四十肩>簡単チェック(1)

 

1)壁にお尻、かかと、肩甲骨、後頭部をつけて立つ

 

2)左手の甲を壁につけながら腕を上げていく

 

3)ゆっくりと腕を真上(耳に着くくらい)に上げる

 

4)肩周辺に違和感を感じない状態で腕が真上に上がれば問題なし
5)右の腕も同様に行う

 

★要注意

〔1〕途中でひっかかりを感じたり、痛みを感じる場合(腕を上げ切れない場合)

→「四十肩」の危険性大

 

〔2〕腕が壁から離れてしまう

→「猫背」の可能性が高い

 

<四十肩>簡単チェック(2)

 

1)左肩から壁まで一足分ほど空けて肩幅大に立つ

 

2)左ヒジを曲げて指先を左肩に添える

 

3)左ヒジをゆっくりと前から後ろに向けて回していく

4)右も同様に行う

 

★要注意

回している途中でヒジが壁に当たる

→肩甲骨の柔軟性が低く、肩こりになりやすい
→四十肩の危険性大

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