「食」で肉体は蘇る!40歳Jリーガーの体質改善物語(第9回)
ラストイヤーと宣言した2020シーズン。完全燃焼をめざした安彦選手は、まず体質を根本から改善することを試みることにした。
花粉症などのアレルギー、便秘、高血圧などの悩みを解消し、ケガしにくい身体に改善するため、人生初めての本格的なファスティングに挑戦した安彦考真選手だったが、開始してすぐに身体が想像以上の変化を見せ始めた。
これは40歳でJリーガーとなった1人の男が徹底的に「食」を見つめ直し、さまざまな療法に取り組んだプロセスを赤裸々に語る物語だ。
「食」に関するさまざまなアプローチを実体験し、その時々の心境や結果を正直に綴った安彦考真選手による「40歳から始める体質改善」のリアルストーリー。
第1回→ http://www.livest.net/real/4827.html
第2回→ http://www.livest.net/real/4833.html
第3回→ http://www.livest.net/real/4864.html
第4回→ http://www.livest.net/real/4900.html
第5回→ http://www.livest.net/real/4907.html
第6回→ http://www.livest.net/real/4937.html
第7回→ http://www.livest.net/real/4944.html
第8回→ http://www.livest.net/real/4955.html
「食」で肉体は蘇る!40歳Jリーガーの体質改善ストーリー
第9回
プロアスリートのパーソナル数値を大公開
安彦考真
果たしてこれを公表することが良いことか?
そして、そもそも僕のパーソナルな数値に興味を持つ人がいるのか?(笑)
そのあたりを深く考えだすと結論は出ないので、僕らしくなんでもオープンにすることにします。
僕の「食」による体質改善の変化を知ってもらいたい、その1点で公開するということをご理解ください。
まず2020年1月のデータ。
ラストイヤーにすると宣言し、フルスロットルで新年に突入したかったけれど、昨秋からのケガの影響もあってなかなか体調はベストにならず。
例年ならハードトレーニングで身体を追い込む期間でもあるが、今年はケガの影響でそこまでできなかった。
次に2月のデータ。
2月はある意味、アスリートとしての自分のベスト数値の付近に収まっていると言える。
ただそれはあくまで自分の中で勝手に思い込んでいた「ベスト数値」ということ。アスリートとして最大のパフォーマンスを発揮するための本当の意味でのベスト数値を見つけるためファスティングを始めた。
だからファスティング開始前の2月の数値は比較対象として大切な数値でもあるのだ。
そして3月のデータ。
この月の半ばから後半にかけて、ファスティングを開始した。
その経過は数値にもしっかり現れている。(特に体重)
ファスティングをする前の血圧は、高い時には145/99あり、脈拍は79もあった。
しかし、ファスティングを始めて4日後には血圧が118/82、脈拍は68まで下がった。
体重は5kg落ちて50.8kgとなった。
驚くべき変化はそれだけではない。
内転筋をケガしてから、内出血のあとがなかなか消えなかったが、ファスティング2日後には内出血のあとがキレイに消えたのだ。
「食事と血管内皮機能に相関がある」というきみたんの説明を身を持って体感した瞬間だった。
こうやって振り返ってみると良き思い出だが、ファスティング開始当初は本当に苦しみの連続だった。
練習後に食べるお粥はきみたんハウスからいただいた、玄米のとっても美味しいものものだった。
それでも、毎日昼と夜に同じものを食べ続ける日が続くと、もうお粥を食べることでさえストレスを抱えてしまうほどだった。
(ファスティング時の朝食)
(ファスティング時の昼食)
(ファスティング時の夕食)
僕は元々お肉が大好きで、毎食必ず動物性タンパク質を取っていた。
ランチも夕食も。
もちろんサラダも大好きだったので自分の中ではそれなりにバランスを取っているつもりだった。
しかし、この"バランス良く"というところが落とし穴でもある。
何をもってバランスが良いというのか。
栄養を学んだ専門家が「これがいい」というバランスが「良いバランス」であって、その面で自分はまったくの素人だ。
勝手な思い込みや常識だと思い込んでいる迷信がその考えに少なからず影響しているはずだった。
今までの僕は「自分にとって何が本当にいいのか」そして「自分にとってもっとも良いバランス」について、真剣に研究していなかった。
僕が「正しい」と思い込んでいた知識(のようなもの)は、そもそも「真実なのか」ということには真剣に向き合ってこなかった。
今は、自分の中の正解を見つけることが大事な時代。食事は、アスリートのみならず誰もが生きる上での必要不可欠である。
そんな時代にも関わらず、自らの正解を探すことに関して、今まで疎かにし続けてきたのは間違いなく自分自身だった。
僕はファスティング期間を通じて、もう一度自分と向き合い、体の中から発せられる本音を聞くことにしたのだ。
(つづく)
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第3回→ http://www.livest.net/real/4864.html
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第7回→ http://www.livest.net/real/4944.html
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