「食」で肉体は蘇る!40歳Jリーガーの体質改善物語(第12回)
「食」で肉体は蘇る!40歳Jリーガーの体質改善ストーリー
これまでの連載記事
第1回→ http://www.livest.net/real/4827.html
第2回→ http://www.livest.net/real/4833.html
第3回→ http://www.livest.net/real/4864.html
第4回→ http://www.livest.net/real/4900.html
第5回→ http://www.livest.net/real/4907.html
第6回→ http://www.livest.net/real/4937.html
第7回→ http://www.livest.net/real/4944.html
第8回→ http://www.livest.net/real/4955.html
第9回→ http://www.livest.net/real/4963.html
第10回→ http://www.livest.net/real/4973.html
第11回→ http://www.livest.net/beauty/4976.html
第12回
42歳「ヴィーガン・Jリーガー」宣言!
安彦考真
2週間のファスティングが終了し、そこから動物性のタンパク質の摂取をやめ、植物性のタンパク質のみの食事習慣に変えた。
その間、自身のSNSやlivest!などで近況を細かく報告してきた。
それは僕が実際にやったこと、それに対して起きた反応など、正直に伝えることが、多くの人の参考になると考えたからだ。
そんな僕のリポートに対して、日に日に興味を持つ人が増え、最終的にたくさんの人に知ってもらうことができた。
これまで面識のなかった現役Jリーガーからも相談を受けたし、新聞やテレビの取材も受けた。
(毎日新聞紙面に記事が掲載されました!)
http://www.livest.net/news/5175.html
(「いまできること」サッカー・安彦考真 年俸120円、夢へ駆ける/朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14494859.html
そして、前回のリポートから3ヶ月。
( http://www.livest.net/beauty/4976.html)
自粛要請も解け、Jリーグの再開時期も決定した。
6月27日のJ3リーグの開幕に向けて、クラブでの全体練習も再開された。
その間、僕は変わらずアルコールやカフェインなどの刺激物や、動物性タンパク質の摂取を断ち、玄米中心の植物性食材のみの食事を続けていた。
この間、僕の身体の何が変わり、何が進化したのかを改めて伝えようと思う。
まず、僕自身の変化を伝える上で、いくつかヴィーガンアスリート(菜食主義)の記事を紹介し、そこに僕の体験談を添えていくことにする。
最初は、アメリカ合衆国コロラド州ボルダーの伝説的なトレイルランナーのスコット・ジュレクのヴィーガン(完全菜食主義)とスポーツの関係について聞いた記事から。
インタビューの中でスコット・ジュレク氏は、こう語っている。
「アスリートのスポーツ寿命は5~10年ですが、40歳の僕が今も現役で走ることができているのは菜食のおかげだと思います」
「負傷しても、筋肉に炎症が起きにくくなったし、関節痛も少なくなりました」
「菜食により必須脂肪酸をバランスよく摂取することで、身体がより抗酸化するからでしょう」
僕の年齢は42歳なので、彼の言っていることが非常に良く分かる。
(Number.Web 2014年の記事より)
<伝説的ランナーの食生活とは> ベジタリアン・アスリートの素顔。 ~スコット・ジュレク&デイヴ・スコットに聞く~
https://number.bunshun.jp/articles/-/811658
昨年の夏以降、僕はずっとケガに悩まされ続けた。
もちろん、そこには年齢からくる原因だけでなく、過度なトレーニングを行ったことで、身体に負荷をかけ過ぎたという理由も間違いなくある。
そしてラストイヤーと宣言した今シーズン。
今まで以上に強い気持ちでオフシーズンに丁寧に身体づくりに臨んだが、それでも身体の各所でケガの発症が続き、自粛前の3月末までチームに合流することさえできなかった。
そんなこともあって、半信半疑だったものの、藁にもすがる思いで2週間のファスティングをし始めたのが3月18日。
ファスティング完了後、食事改善による肉体改造に手応えを感じた僕は、それ以降、動物性タンパク質を避けるなどの食事改善を続けた。
僕もスコット・ジュレク氏と同じように「ヴィーガン」(菜食主義)となったのだ。
その結果、僕の身体は劇的な変化を見せた。
スコット・ジュレク氏は言うように、ヴィーガンにしてから筋肉の炎症が起きにくくなり、疲労を感じる倦怠感も驚くほど改善された。
そして自分の身体の変化や反応を敏感に感じられるようになり、体の違和感に早めに気がつくことができるようになった。
僕の感覚で言うと、脳と筋肉や関節を繋ぐ神経が敏感になったという感じだ。
トレーニングの数値の面でも劇的は変化は起こった。
クラブの全体練習再開直後にチーム全員による体力測定が実施された。
各自、自主トレを続けてきたとは言え、場所や設備の問題など、クラブでの練習に比べてできることが限られた自主トレ期間は約2ヶ月間。
ただ筋肉を鍛えるだけなら簡単かもしれないが、サッカー選手として必要な瞬発系や短中距離のダッシュなどは自主トレでは正直現状キープさえ難しい2ヶ月だった。
実際に自粛期間前に行った体力測定より数値や結果を落とした選手も少なくなかった。
そんな中で最年長の僕は、自粛期間前の数値を自分でもビックリするほど一気に更新した。
例えば、体力測定のうちの1つ、「yo-yo test」では、ファスティング実施前の自身の記録を600mも更新した。
もちろん元の数値自体が胸を張れるものではないということは否定しない。
けれど、自粛期間を挟んだ練習再開直後に、40歳を超えた選手が一気に記録更新するというのはただごとではない。
周囲の選手も監督やコーチも驚いていたが、僕自身は記録更新以上に走っている時のあまりの身体の軽さや反応の良さの方に驚いていた。
もちろん自主トレは真剣にやっていた。その成果も多少は反映されたのだろう。
けれど、記録の変化だけでなく、僕自身の体感の劇的な変化はまさに食事の改善が影響していることは間違いなかった。
(つづく)
おまけで、現在、菜食主義に近い食生活に変えていると言われている選手を紹介します。
ファビアン・デルフ
所属クラブ:マンチェスター・シティ
中盤から左サイドバックにコンバートすることで、レベルの高いチームの中で生き残ってきたデルフ。そんな同選手は2017年に野菜ベースの食生活に切り替えている。「僕のライフスタイルはこの数カ月間の進歩した方法がカギになっている気がする。この新しい食生活は自信を強化してくれている」とデルフ自身も語っている。(安彦)
ジャーメイン・デフォー
所属クラブ:ボーンマス
プレミアリーグで数少ない500試合出場の達成間近なのがデフォー。彼も早くに野菜中心の食生活に切り替えている。過去のインタビューでは、菜食主義に切り替えたことで引退が遠ざかっていると答えている。(安彦)
第1回→ http://www.livest.net/real/4827.html
第2回→ http://www.livest.net/real/4833.html
第3回→ http://www.livest.net/real/4864.html
第4回→ http://www.livest.net/real/4900.html
第5回→ http://www.livest.net/real/4907.html
第6回→ http://www.livest.net/real/4937.html
第7回→ http://www.livest.net/real/4944.html
第8回→ http://www.livest.net/real/4955.html
第9回→ http://www.livest.net/real/4963.html
第10回→ http://www.livest.net/real/4973.html
第11回→ http://www.livest.net/beauty/4976.html