闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう

2019.3.11

livest!編集長

41歳のオールドルーキーの小さな一歩、偉大な記録

Y.S.C.C.横浜に所属する41歳のJリーガー、安彦考真選手が3月10日の2019シーズンJ3開幕戦で途中出場した。

41歳1カ月9日でのJリーグ公式戦デビューは、これまでの1993年のJリーグ元年、開幕戦でジーコが記録した最年長記録を40歳2ヶ月13日を大幅に塗り替える新記録となった。

J3の決して強豪クラブ同士ではない試合で、1600人ほどの観客が見守る中、その偉大な記録は静かに達成された。

エリートたちが競うトッププロスポーツの中では、気にもされないほんの小さな記録かもしれない。しかし、スポットライトを浴びることなく、もがきながらガムシャラに走り続ける無数の市井の同世代たちにとっては、途轍もない勇気を与えてくれる偉大な記録だ。

人生を哲学的に見つめ、日々考えたことや感じたこと、学び、体験についての思いをまとめ、書き留める「人生哲学研究家」のブログ。

編集長のブログ
2019年3月10日

 

戦う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう

本人はまだ通過点と思っているかもしれないが、それでもJリーグ28年の歴史の中で一度も破られなかった記録、しかも神様ジーコの記録を塗り替えたことは、日本サッカー界の歴史に名を刻む偉大な一歩だと思う。

劣勢の試合で、監督も逆転勝利を託しての選手交代だったことは間違いなく、話題作りや慰労での出場ではないことは、現地で試合を観戦した者として伝えておきたい。

多くの人が気にも留めない小さな出来事かもしれないが、40歳でプロサッカーリーグに挑戦しようと決意すること、白い目で見られながら愚直に自分の信念を貫き続けたこと、世界でもトップクラスの規模を誇るプロサッカーリーグに41歳でデビューしたこと。それらを自身に置き換えて想像した時、決して簡単に聞き流せるニュースではないと理解できるはずだ。

安彦考真選手の勇気と努力に心から拍手を送りたい。

 

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