アンチエイジングを意識している人の簡単セルフチェック

2024.12.8

livest!編集部

今日あなたは意識して「初めて」を体験しましたか?

年齢を重ねることで「自分の好み」がわかってくることは、効率良く生きる「大人のライフハック」のようなもの。

情報過多の世の中で、日々洪水のように降りかかってくる情報や商品の中から、いちいち選択し続けるのは至難の業。

だからこそ、自分の中で意識的に「マイルール」をつくり、最初から排除するカテゴリーやキーワードを設定して、忙しい日常を円滑に過ごすための対策をしている。

 

カフェに行くなら、あの店に行って、あのラテをオーダーする

通勤なら、何号車のあの出入り口付近のポジションをキープ

ランチなら、何曜日なら、あの店の日替わりメニュー一択

 

ルーティンとなっている日課に対して、毎回無数にある選択肢に対してゼロから検討していたら、時間はいくらあっても足りなくなってしまう。

だからこそ、人はある程度マイルールを設定し、自分の好みの活動パターンを構築することで対処している。

通勤の電車で、毎朝見かける人がいるのは、自分以外にもそうやってマイルールを設定し、慌ただしい朝の時間を効率良くこなそうと考えている人が多いからだろう。

 

年齢を重ねると、そのマイルールが、徐々に研ぎ澄まされ、より効率良く合理的に行動できるようになっていく。

朝起きて、会社に到着するまでの行動パターンは、昨日も今日もほぼ同じで、後で振り返った時に区別がつかないなんていう人も少なくないだろう。

無駄な選択は極力省き、最初からマイルールに基づいて行動パターンを構築し、効率良く合理的に行動する。

「タイパ」が重視されがちな現代社会にとって、賢い大人の行動原理は必要不可欠なものであることは間違いない。

 

「若さ」とは、常に新しいことに挑戦できること

ある古いフランス映画の中のセリフを聞いた時、そんな賢い大人の行動原理の追求が、若さから遠ざかっているのかもしれないと気づいた。

 

通勤途中、イヤホンで好きな音楽を聞き、スマホの画面で友だちとのLINEを確認し、最短距離で会社に向かう日々。

毎日歩いているその鋪道の街路樹の木々が、季節ごとに表情を変えていることに目もくれず、目の前の信号が青だけを見て目的地に突き進む日々。

そんなルーティンの中で、今日はいつもと違うことをしてみませんか?

 

帰り道、会社を出たら、いつもの駅の1つ先の駅まで歩いてみたら……

今まで歩いたことのなかった通りには、知らなかったおしゃれなカフェが見つかるかもしれない。

 

いつもの駅の1つ手前で降りて、家まで歩いてみたら……

初めて歩く商店街は賑やかで、思わず揚げたてのコロッケを1個買ってしまうかもしれない。

 

いつも行く定番のランチのお店の近くの町中華に思い切って入ってみたら……

元気なおばちゃんが持ってくる定食が、親しみ深い味わいで思わずほっこりするかもしれない。

 

効率良く、合理的に行動しても、毎日少しだけ脱線しても、結果はそれほど変わらない。

せっかく今生きているのだから、過去の積み重ねでしかないマイルールからあえて外れてみて、「初めて」との出会いを求めてみる。

その「初めて」によって、区別のつかない日常が少し色づいていく。

そして、効率的や合理的ではなく、本当の「自分の好み」との出会いが生まれる。

 

マイルールからあえて脱線する気持ちこそ、簡単にできるアンチエイジングだと、その映画の主人公は言っているように感じた師走の映画館。

あなたは今日、綺麗に色づいた街路樹のイチョウに気づきましたか?