40代で夢を追う男の「SNSという拡散ツール」との向き合い方
リアルアンサー
2018年6月27日の質問
Twitterやfacebook、Instagramなど、世界中の多くの人たちと一瞬にして繋がることができる現代の最強の拡散ツール「SNS」。その強大な拡散力ゆえ、以前ではありえないくらいの追い風を得ることもできるが、一方で耐えきれない向かい風に会う危険も伴う驚異のツール。SNSネイティヴの若い世代と違い、特に40代にとってはなかなか使いこなすことが難しいツールとも言える。
水戸ホーリーホックに所属する安彦考真選手は、そんなSNSを積極的に活用し、「40歳でJリーガーになる」という夢を実現させた。アラフォー世代にとって、顔の見えない人たちに向けてむき出しの自分の夢を語ること自体が非常にハードルの高い行為だが、安彦選手は真っ正直に自分の夢を語り、多くの声援を得ることに成功した。
30代、40代のSNSによる批判を恐れて勇気ある第一歩がなかなか踏み出せないという人に向けて、実体験者だからこそ言えるアドバイスを聞いた。
「ファン」と「アンチ」の定義を変えて考えてみる
安彦考真選手の回答
僕が「クラウドファンディングJリーガーになる」と言った時、僕のそばにいる人ですら距離をとったくらい大きなインパクトがあったと思います。
そこからメディアに出るまでは離れて行った人たちのことは気になっていましたが、そこまで「批判」をダイレクトに感じることがありませんでした。
しかし、テレビ東京のサッカー番組「FOOT×BRAIN」への出演をキッカケにその状況は大きく変わりました。
賛同者が身近に増えていくことがパワーとなっていましたが、気がつくと賛否の「否」の集団がどんどん大きくなって行くのを、感覚ではなく目で見てわかるようになりました。
SNSが世の中の主流になり、姿形が見えなくても「言葉」を届かすことができる時代になりました。
その言葉は「バカ」「アホ」「売名行為」といった暴言から、「クラブハウスの掃除係でもやらせておけ」「こんな夢見がちなバカな大人の夢はコテンパンに打ち砕かれたらいいんだ」など、かなり具体的な批判も飛んでくるようになりました。
そんな中、僕は「ファン」の定義を変えることを考えてみました。
世の中の「ファン」の定義は、その人を好きで応援したい人たち、ということだと思いますが、僕にとっての「ファン」は、「僕に5分以上時間を使ってくれている人」としたのです。
要するに、そこにはアンチも含まれます。
実はアンチはかなり僕に時間を使ってくれていることがわかりました。
僕のFBやTwitterを隅々まで覗き込み「てにをは」一つ一つ逃さず、間違いや隙を探しています。これだけ時間をかけてくれているなら、これはファンでいいじゃないかと思ったのです。
なので、僕はアンチの意見には出来るだけ返そうと思っていました。周りからはそれでは「彼らの思うツボだ」と言われましたが、アンチを「ファン」の中に入れ込んだのですから、期待に応えるのは必然じゃないかと考えたのです。
敵味方がいて試合が成立するサッカーと同じように、批判的な人もファンと見て丁寧に反応したことで、さらに注目を集めることになりました。
炎上商法など言われることもありますが、自分的には炎上するほどまだまだ知名度は上がっていないというのが本音です。まだ炎上しても焚き火程度のものです。
僕は、アンチの方々の気持ちもわかるんです。
僕が成功してしまうと、何かしら理由をつけて自分の人生に区切りをつけた人たちは、それを否定されているかのように捉えてしまうのです。ある種の嫉妬や妬みに近いものがあります。
同世代の希望や勇気になりたいわけではないですが、少しでもこのチャレンジが身近な仲間の変化に繋がり、そのチャレンジの連鎖の輪が大きくなれば、それだけ自分の人生のリーダーになれる人が増えると思います。
アンチと戦うのは時間もエネルギーも非常にかかります。
しかし、アンチが攻撃してくればしてくるほど、元々いた身近な仲間はより強固なものへと力を合わせてくれます。
自分に嘘なく、素直に生きれば、その生き様に共感してくれた人たちが支えてくれます。
これは本当に有難いことです。
ただ、ここで一つ言っておきたいのは、僕への批判へは正面から堂々と戦っていきます。
しかし、僕の仲間への批判は絶対に許せない。
もし、仲間への批判が相次いだ場合は、その人をブロックしたりFBやTwitterの管理元へ報告します。僕は仲間に守られてもいるので、彼ら彼女ら傷つくようなことは絶対にさせてはならないと思っています。
今の時代はSNSが自分の価値を表現してくれるメディアとなっていますが、そこには必ず批判や誹謗中傷がセットで表れてきます。
そんな時、一人で戦わないためにも、自分に嘘なく素直に生きていて下さい。そうすれば必ず仲間が現れます。
一人では戦えません。
仲間を集めるためにも、嘘をつくことなく、自分に正直に思ったことを発信し続けてください。
少なからず、僕はチャレンジする人を絶対的に応援します!
なので、もう既に僕という仲間がいることだけは忘れないでください!
「失敗を否定せず、チャレンジを応援する」
こんな社会を共に作っていきましょう!!!