5失点で大敗した不甲斐なさの怒りの矛先は自身の試合前の準備に向かった
リアルアンサー
2019年3月31日
前節で今シーズン初勝利を手にし、これで上昇気流に乗るかと思われてたYS横浜。しかし第4節のホームゲーム、ガンバ大阪U-23との試合は予想外の大敗に終わった。
試合直後から怒りが収まらなかった。この試合、安彦考真選手は出場機会がなかったにも関わらず敗戦の一端は試合までの自分自身の心の隙間にあると感じたという。
試合直後ということで気持ちの整理ができ切らない状態であえて自分の思いを率直に語った安彦選手の第4節大敗直後のリアルアンサーとは。
安彦考真
第4節、大敗したホームゲームを終えて
2019明治安田生命J3リーグ
Y.S.C.C.横浜(0 - 5)ガンバ大阪U-23
この大敗は誰のせいなのか。
5-0で試合が終わった瞬間、怒りが込み上げてきた。試合に出場していないにも関わらずだ。
この怒りは試合に出場できなかった怒りではない。そんなちっぽけな感情は俺にはない。
試合に出場すらしていないのに本気で悔しい。チームの負けだから当たり前だという人もいるだろうが、サッカー選手の中には、敗退をチャンスと捉える人もいるから、試合に出ていないで悔しがるのは余り信じてもらえないかも知れない。
でも、俺は本気で悔しい。
「その悔しさの正体は何か?」
それは自分への不甲斐なさだ。
チームがボコボコにされているのに俺は見ているだけで何もできない。こんな時こそピッチに立って闘志剥き出しで戦う姿を見せて少しでも観客の心を動かしたい。でもそれはできなかった。
これは語弊がないようにハッキリと記載しておく。
「なんで俺を使わないんだ」という采配批判でも否定でも疑問でもない。この一週間、俺のプレーがそう采配させなかっただけの問題だ。この怒りは120%自分に向いている。
本気で何かを変えないと何も変わらない。
「プロになりたい」と思ったあの覚悟と同じくらい「スタメンをとってゴールすることに全てをかけているのか」と問い正した。少なからずあのときと同じ覚悟ではないことは直ぐに気がついた。
「俺は何をやっているんだ」
出てる選手は言わなくてもその責任を痛感しているはずだ。もし人のせいにしている選手が一人でもいれば、そいつはとっととやめればいい。
チームが、仲間が苦しい時になぜ俺は何もできない存在になったんだ。
「クソだ。120%でクソだ」
今日の大敗は自分自身が招いた結果だ。
開幕戦1600人。今日は1300人。
僕らは言い訳すらできない立場にいることを忘れてはいけない。例え環境がアマチュアレベルだったとしても、それぞれ1人ひとりはプロフェッショナルでなければならない。
「お前にとってのプロフェッショナルとは何だ?」
「本気で考えろ。本気で答えろ。そして、それを背負うんだ」
負けたとき言葉では何とでも言える。謝罪したり、反省したり、励まし合ったりすれば何となく救われてしまう。
だから、俺は行動で示す。
「明日からの練習に120%の覚悟を持って挑む」その姿でしか今日の大敗の責任を自分ごとにすることはできない。
これを読んでくれたみんな。是非、次節、4月6日のザスパ草津戦を見に来てください。どんな変化をこの1週間で起こしたのかをぜひスタジアムまで確認しに来てください。
周りからどう思われようが、俺は俺のやるべきことを他人がやらない本気のレベルでやらないとダメなんだ。俺はまだ何も成し遂げていないし、何者でもないのだから。
俺は今、自分に向けて言う。
「小さな隙を一瞬でも作るな。今日が最後の日だと思ってこの1週間生きろ!」