人生を楽しむ「キレイを追求する」
「仕事ができる人」が実践する簡単エクササイズを初公開!
金井俊希
スポーツトレーナー/ヨガトレーナー
40代。職場では重要な業務を任されることも増え、気が付けば目を配らなければいけない部下も増えている。
若い頃は勢いで乗り越えられた仕事も、責任あるポジションに就く今、常にバランスよく神経を研ぎ澄ませ続けなければ仕事が捗ってはくれない。精神的に疲れることばかりだけれど、若い頃のように有り余る体力でカバーすることができなくなっていることを実感するのも、またアラフォー世代の共通の悩みと言える。
そんな30代、40代のビジネスパーソンたちが今、空き時間を使ってプライベートのパーソナルトレーニングやヨガに通い、心身を鍛え直し始めているという。
仕事が忙しく、なかなかまとまった時間が取れないアラフォー世代にとって、短時間で高い効果を得られる運動をうまくスケジュールに組み込むことで、仕事も効率よく結果を出し続けることにつなげることはとても重要なこと。
東京・西麻布にある超高級スポーツジムが経営するヨガスタジオにも、そんな高い意識を持つビジネスパーソンが多く集まっているという。
そんな彼ら彼女たちを指導するスポーツトレーナー兼ヨガトレーナーの金井俊希さんに、仕事につながるエクササイズを紹介してもらった。
仕事に取り組む集中力や体力が衰え始めたと感じるアラフォー世代は、ぜひ金井トレーナーが教えてくれるセルフエクササイズを1日の習慣として取り入れ、周囲からの期待以上の成果を出し続ける心身を手に入れてほしい。
ヨガと筋トレの良さを併せ持つ新しいビジネスパーソン向けエクササイズとは?
ヨガを始めるビジネスパーソンが増えている。
時間に追われる毎日。常に気が張る交渉や会議、長時間のデスクワークなどで疲弊し切った心身を解きほぐしたいと、仕事前の早朝や仕事帰りの夜にヨガスタジオに足を運ぶビジネスパーソンたち。
呼吸を整え、疲れた頭を鎮めるのに適したヨガ。そんなヨガに筋トレの要素をミックスさせた新しいヨガ=「デポヨガ」を提唱するのは、東京・広尾にある高級ヨガスタジオ施設「デポルターレヨガ」の金井俊希トレーナーだ。
「デポヨガというのは、ヨガの動きの中にダンベルなどを使ってウエイトトレーニングの要素をミックスさせるエクササイズです。ヨガの側面から疲れた心身を本来の状態に戻しつつ、筋トレの要素を加えることで、体も同時に鍛えるという新しいアプローチです。もともとはアスリート向けに私たちのスタジオで考案したものですが、現在は『よりハードに体を鍛えたい』というビジネスパーソンのかたも積極的に参加してくださっています」
金井さんがこのデポヨガを考案したのは、強豪野球部の中心選手として活動していた高校時代、部員が同じトレーニングメニューを行うことに疑問を持ったことがきっかけだという。
「体重が重い選手も軽い選手も、筋力がある選手もない選手も、『腹筋100回』となればみんな同じように100回する。『100mダッシュ10本』と言えばみんな同じ本数を走る。でも、本来のトレーニングの目的は、その人の能力アップのはずなのに、人によっては楽過ぎて意味がなかったり、人によってはきつ過ぎて逆効果だったり……。そういう画一的なトレーニングに疑問を持っていました」
そこで自身がトレーナーとなり、同じ時間に同じ空間でトレーニングするとしても、各自がそれぞれ最適な負荷で体を鍛えるエクササイズを考案し、誰もが自分に最適なトレーニングをする意識を持てるよう指導したいと考えたという。
「デポヨガに初めて参加した人は、『これは自分の知っているヨガではない』と驚かれることも多いですが(笑)、今までのヨガでは物足りなくなった人に非常に好評をいただいています。今、デポヨガの時間帯は特に男性の参加が多い印象ですね」
そんな金井トレーナーに、今回、「ビジネスパーソン向け仕事がはかどるヨガエクササイズ」と題して、デポヨガの要素をふんだんに取り入れた自宅で簡単にできるメニューを発案してもらった。
人気トレーナー直伝のヨガエクササイズは全3回。今回は「胸部と腕を鍛える」トレーニングを3種類で、用意するものは500mlのペットボトル1本だけ。
会社経営者や大きなプロジェクトを率いるビジネスパーソンが多く通うデポルターレヨガ。ここでトップクラスの人気を誇る金井トレーナーがこれまでの経験をもとに編み出したスペシャルなエクササイズは、肩こりや腰痛になりづらい「仕事がはかどる」ための体づくりに加えて、「仕事ができる」と思わせるカッコいいボディラインも手に入れられる優れもの。ぜひすぐに試してみてほしい。
30代ビジネスパーソン向け「仕事がはかどるヨガ&エクササイズ」(1)
<大胸筋を鍛える>
1)腕立て伏せの姿勢をとる
※肩、ヒジ、手首が一直線上になるようにする
2)息を吸いながら、胸が床に着く寸前までゆっくりとヒジを曲げる
3)そのまま1秒キープする
4)息を吐きながらゆっくりとヒジを伸ばしていく
5)この動作を15回ずつ、計2セット行う
< ポイント(1)>
1)手を置く位置は肩幅大に
2)床に着ける手の指は大きく開く
3)ヒジの角度は斜め45度に
「ヒジの角度は重要です。45度にすることで、胸が開き、鍛えたい筋肉(大胸筋)をもっとも効果的に負荷がかかるためです」(金井さん)
< ポイント(2)>
「筋力が弱い女性など、通常の腕立て伏せができない人は、最初はヒザをついて行ってもOKです」(金井さん)
30代ビジネスパーソン向け「仕事がはかどるヨガ&エクササイズ」(2)
<上腕二頭筋を鍛える>
1)右手でペットボトル(重り)を持ち、足を腰幅にして立つ
2)左足を大きく一歩後ろに下げる
3)右手のヒジを右足の太ももの上に置く
4)右ヒジを支点にペットボトルをゆっくりと持ち上げ、顔に近づける
5)上げ切ったらゆっくりとヒジを伸ばし、ペットボトルをおろす
6)この動作を20回、左右交互に行う
30代ビジネスパーソン向け「仕事がはかどるヨガ&エクササイズ」(3)
<上腕三頭筋を鍛える>
1)右手でペットボトル(重り)を持ち、足を腰幅にして立つ
2)右足を大きく一歩後ろに下げる
3)上体を屈めて左ヒジを左ヒザの上に置く
4)ヒジを捻らないようにゆっくりと伸ばし、ペットボトルを後方に上げる
※ヒジは水平な位置をキープ
※顔は正面を向く
5)まっすぐ後ろまでペットボトルを上げたら、ゆっくりとヒジを曲げ、元の位置に戻る
6)この動作を20回、左右交互に行う