いつまでも健康な髪でいるために、夏こそ正しい洗髪を心がける

2018.8.17

livest!編集部

人生を楽しむ「キレイを追求する」

〝髪のプロ〟が教える髪が傷みやすい夏におススメの髪のストレス軽減法

例年にない酷暑となった2018年夏。徐々に朝晩は過ごしやすくなってきているが、日中はまだまだ夏を感じる強い日差しが降り注ぐ。

「紫外線が強い夏は、当然ですが頭皮や髪にダメージを受けやすいシーズン。どれだけ注意していても、日焼けした頭皮の炎症が出てしまうという人もいます。髪や頭皮にとっては特にケアが必要な季節です」とアドバイスしてくれたのは、髪と頭皮のプロフェッショナルとして人気の常田香織さん。

若い頃より新陳代謝が落ちているアラサー&アラフォー世代にとって、強烈な暑さは落ち着いたこの時期、強い日差しで傷んだ髪と頭皮のケアは必須だ。常田さんにこの季節に知っておきたい髪と頭皮のトラブルを防止する方法を教えてもらった。

常田香織

ADEA

すぐに取り入れたい!頭皮のトラブルを防止する秘訣

普段から抜け毛や髪の痛みが気になっていても、季節ごとに対策をとる人は多くない。しかし、髪や頭皮のケアは季節に合わせて対策を変える必要があると教えてくれたのは、ヘッドスパ専門店「ADEA」銀座店の常田香織さん。

「抜け毛が気になったり、日焼けで頭皮にかゆみが出てしまっている場合は、洗髪の際、まずお湯の温度を1度下げてください。またシャンプーの洗浄主成分もアミノ酸系のもので化学添加物が極力入っていないものを使用することをオススメします」

頭皮トラブル防止のためのポイント①

・ 洗髪の際お湯の温度を1度下げる
・ 洗浄主成分がアミノ酸系のもので科学添加物が入っていないシャンプーを使用する

「また洗髪の方法も要注意です。頭皮に良いと思ってマッサージをやりすぎてしまうと、頭皮の血行が良くなりすぎてかゆみが増す可能性があるので、頭皮にトラブルがある人は過剰な刺激は避け、優しく洗髪してください。特にお使いのシャンプーやトリートメントなどで『ラウレス硫酸Na』や『ラウリル硫酸Na』といった硫酸系成分が含まれているものは注意が必要。これらの成分が含まれているものは洗浄力が強いために乾燥しやすく、乾燥を補うための化学添加物も多く含む製品が多いので、一度お使いのシャンプーやトリートメントなどの成分表を確認することをオススメします」(常田さん)

頭皮トラブル防止のためのポイント②

・ 洗髪の際の頭皮のマッサージはほどほどに。優しく洗髪することを心がける
・ 使用しているシャンプーやトリートメントの成分表をチェックしてみる
・ 『ラウレス硫酸Na』や『ラウリル硫酸Na』といった硫酸系成分が含まれたシャンプーやトリートメントの使用は控える

洗髪の時以外にも、髪や頭皮にダメージを与え、頭皮のトラブルを誘発するのは身体の免疫力が低下すること。

特に夏は、強い日差しを浴びる機会が増えるはもちろん、室内外の温度差などで心身ともにストレスが溜まりやすい時期。身体の免疫力が低下し、もともと持っている自然治癒力も低下させてしまうといった、夏はまさに頭皮にとって危険なシーズンだ。
「日焼けや免疫力が低下することで、今までは大丈夫だったシャンプーやトリートメントでもかゆみや炎症が出たり、血行不良で髪の成長が悪くなって抜け毛が増えるといったトラブルをこの季節は起こしがちです。適切な頭皮マッサージで乱れた自律神経を整え、身体の本来の免疫力や自然治癒力を整えることが一番大切です」(常田さん)

ゴッドハンドが教える正しい洗髪「5つの手順」

① シャンプー前のお湯洗いがもっとも重要

「まず、お湯で地肌の汚れを落とします。ここがとてもポイントになります。38度~40度ほどのお湯で地肌の皮脂汚れを8割目標に指の腹でしっかり落としていきます。指の腹で地肌を動かすようにマッサージすると血行促進効果が高まります。

また40度以上の熱すぎるお湯で先発すると、頭皮の皮脂を落としすぎて地肌を乾燥させてしまい逆効果になります。また髪が濡れた状態だとキューティクルが開いているので、熱いお湯を使うと髪のタンパク質の流出も必要以上に多くなってしまい、髪も乾燥しやすくなるので、熱湯での洗髪は避けてください」(常田さん)

<ポイント>
★最初に何もつけずに地肌の汚れをお湯だけで落とす!
★洗髪時は熱いお湯はNG!

②シャンプーを使った正しい洗髪の方法

「お湯だけでは落としきれない残りの2割の皮脂汚れやスタイリング剤などをシャンプーで洗います。この時も、まず指の腹を使って毛穴の汚れを浮かせていくようなイメージで洗っていき、地肌を洗い終えたのち、毛先を泡でもみ洗いをするイメージでスタイリング剤などの汚れを落しましょう。
シャンプー剤はある程度泡立ちの良いものの方が、髪同士を絡ませることなくまんべんなく洗えるので、洗い残しが少なくなります」(常田さん)

<ポイント>
★「地肌と髪は別物」と思って異なる洗い方をする
★泡立ちの良いシャンプーを使う

 

③しっかりとシャンプーを洗い流す

「シャンプーは地肌に残ると頭皮のかゆみや炎症の原因になるので、たっぷり時間をかけて38度¬~40度程のお湯でしっかり流していきます。
せっかくキレイに洗えても、シャンプー剤や泡が髪や頭皮に残ったままでは逆効果になるので、特に丁寧に洗い流しましょう」(常田さん)

<ポイント>
★シャンプーはしっかりと洗い流すこと

④トリートメントは毛先に揉み込むように

「トリートメント剤をつける際は、できるだけ地肌から離して、毛先のみにしっかり揉みこみながら付けることを意識しましょう。
揉みこみをする理由は、トリートメント剤を髪の芯まで浸透させるためです。これをしないですぐに洗い流してしまうと、トリートメントの効果が半減してしまうので、しっかりと髪に揉み込みましょう」(常田さん)

<ポイント>
★トリートメントはできるだけ地肌につけない
★しっかり揉み込むことで栄養を浸透させる

 

⑤トリートメントもしっかりと洗い流す

「トリートメントが地肌に残ったままにしておくと髪や頭皮がベタつきやすく、地肌に炎症を起こしやすくなるので、毛先のヌメリを感じなくなるくらいまでお湯で優しく流します」(常田さん)

<ポイント>
★トリートメントはしっかりと洗い流すこと

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