「好きなことをしてお金を稼ぐ<7つのルール>」

2020.5.23

安彦考真

安彦考真新連載「好きなことをしてお金を稼ぐ7つのルール」第1回

安彦考真新連載

「好きなことをしてお金を稼ぐ<7つのルール>」

第1回

「なぜ僕がこの連載を始めようと考えたのか?」

 

 

僕は「40歳でJリーガー」になった。

これはJリーグの歴史上でも初めてのことで、おそらく世界的に見てもかなりのレアケースだと思っている。

しかも、僕はこの歳になるまでサッカー界の王道は一度も歩いたことがなかった。

 

学生時代に地域選抜に選ばれることもなければ、全国大会に出場したことさえない。どこにでもいる、ただのサッカーが大好きな若者だった。

日本サッカー界の「レジェンド」三浦カズさんに憧れて、高校卒業後に単身ブラジルに渡ってプロをめざしたが断念。帰国後にいくつかJリーグクラブのトライアウトを受けたがすべて不合格。

その後、長くプレイヤーとしてピッチに立つことはなかった。

 

ブランクは20年近く。特に身体を鍛えることを趣味にしていたわけでもなく、「いつかは……」と考えて地道に練習し続けたわけでもなかった。

ずっとサッカーに関わる仕事はしていたけれど、20年間サッカーは観るものであり、ずっと趣味レベルで草サッカーを楽しむものだと思っていた。

 

そんな僕が一念発起、子どもの頃からの夢だったプロサッカー選手、「Jリーガーになる」と決意したのは40歳の時だった。

夢を諦めてから20年近い年月が経っていた。

 

体は20年分歳をとって、プロアスリートになるためにはいろんなところが錆び付いていた。

そんな状態でも、僕は「大好きなサッカーを仕事にしたい」「サッカーをプレーすることを仕事にしたい」という子どもの頃からの夢を実現するため、ゼロからの挑戦を開始した。

一度しかない人生、やってダメなら諦めがつくけれど、やらずに諦めるのは死ぬ時に絶対後悔すると直感したからだ。

 

そのプロセスはおいおい書いていくつもりだけれど、僕は40歳にしてJリーガーになった。

そして今シーズン、現役引退を表明し、最後のプロサッカー選手としての1年を過ごしている。

 

こんな僕でもプロサッカー選手として3シーズン目を迎えることができた。

プロ契約しても短期間で契約破棄され、すぐに「ただのおじさん」になる可能性はじゅうぶんにあった。

多くの人も、僕がJリーガーになった時、きっとそう思って冷めた目で眺めていたはずだ。

けれど、その予想は外れた。僕がハズレに持っていった。

 

僕はこの間、2チームと契約し、3シーズン目を迎えることができた。

そして、2020年のラストイヤー。これまでの集大成として考えているこの1年をどう生き抜くか……。

そう考えた時、ふと思いついたのだ。

「僕の経験をもっとみんなに共有すべきなのでは?」と。

 

僕がプロサッカー選手として活動してから、多くの人から「どうやったら安彦さんのように好きなことを仕事にできますか?」という質問を受けるようになった。

それだけ多くの人が現状に満足せず、夢を諦める人生を歩んでいるということだ。

そして、恥ずかしながら数年前の僕もみんなと同じ状況だった。

だからこそ、僕の経験や考えを多くの人に共有したい、悩める同志が一歩足を前に踏み出す勇気を与えたいと思った。

 

今までもSNSや講演会で単発的にメッセージを伝えてきたけれど、最後のシーズンということで、今回、僕の考えをまとめた上で発信しようと考えた。

これから、少しずつ僕の経験や考えを整理しつつ、「好きなことを仕事にするためのルール」を紹介していきたいと思っている。

少しでも現状を打破して、自分の夢に向かってチャレンジする人が増えることを願って……。

 

(つづく)

 

第1回→ http://www.livest.net/challenge/5153.html

第2回→ http://www.livest.net/challenge/5157.html

第3回→ http://www.livest.net/challenge/5180.html

第4回→ http://www.livest.net/challenge/5195.html

第5回→ http://www.livest.net/challenge/5202.html

第6回→ http://www.livest.net/challenge/5208.html

第7回→ http://www.livest.net/challenge/5253.html