パーソナルトレーナーをつける前に準備すべき6つの心構え

2018.8.7

livest!編集部

パーソナルトレーナーをつける前に準備すべき6つの心構え

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アラフォー世代の新しい選択肢「パーソナルトレーナー」をつける利点

最近、パーソナルトレーナーをつけてトレーニングをする人が増えている。

これまで主流だった「大規模スポーツジム会員になり、自分のペースで体を鍛える」というやり方から、知識や経験が豊富なトレーニングの専門家にマンツーマン指導してもらうやり方が主流になりつつある。

これは単なる健康維持やリフレッシュを求める(=スポーツジムで軽く汗を流す)ことより、より活動的な生活を求める人やカッコいいボディメイクを求めるというように、体を鍛える目的がより具体的になってきているということもあるだろう。

専門家と1対1で指導が受けられるパーソナルトレー二ングはそれなりに費用がかかるぶん、自分の状態や目的に合った正しいトレーニング法やトレーニングメニューを教えてもらえることが魅力だ。

自己流でやる方法は毎回トレーニングメニューを自分で考え、実行するという2つの行為を自分だけでやる必要がある。それは自分のペースでできる反面、非効率だったり、時に逆効果なトレーニングを行う可能性もある。

しかし、専門家にマンツーマンで見てもらうパーソナルトレーニングは、専門家が考えたトレーニングメニューを実行することに集中できるため、より効果的に体を鍛えることができ、目的を最短距離で達成できて効率的となる。

また自己流でトレーニングするとどうしてもサボりたい気持ちが勝ってしまいがちだが、それなりの費用を払ってパーソナルトレーナーに見てもらっているぶん、途中で挫折する可能性が自己流でやるより低くなるという利点もある。

忙しくてなかなか自由に時間が取れないビジネスパーソンはもちろん、特に自己流のトレーニングではなかなか思い通りのボディメイクができなくなるアラフォー世代は、限られた時間で最適な効果を求める場合、パーソナルトレーナーをつけることは非常に理に適っている。また運動経験が少ない女性の場合も、自分でトレーニングメニューを考えることはハードルが高く、専門家の指導を受ける選択は必然と言える。

実際、大規模ジムのスタッフからパーソナルトレーナーとして独立するトレーナーも増加していて、都市部ではパーソナルトレーニングジムが次々とオープンしている。さらに「美尻専門」や「短期集中」など、得意ジャンルを明確にしたパーソナルトレーナーも増えているので、選ぶ側の選択肢もどんどん増え、より自分の目的に合ったパーソナルトレーナーを選べるようになってきているのも最近の特徴だ。

しかし、それでもまだパーソナルトレーナーをつけることに躊躇している人も少なくない。その理由の1つに「どうやって自分に合ったパーソナルトレーナーを選べばいいかわからない」ということがある。

実際にパーソナルトレーニングの指導を受けるとなるとそれなりの高額の契約料がかかる場合が大半で、たとえ1回トライアルの機会はあったとしても、「とりあえず試しでしばらく受けてみる」ということがしづらい料金体系なのが、パーソナルトレーナーをつけることに躊躇する大きな理由の1つだ。

しかも、多くのパーソナルトレーニングのジムはマンションの1室などが多く、気軽に出入りしづらい雰囲気がある。「一度試しで行ってみたけど断る」ことがやりづらそうで、なかなか最初の一歩が踏み出せないという人も少なくないだろう。

そこで、「パーソナルトレーナーを探している」「パーソナルトレーニングに興味がある」人向けに、「パーソナルトレーナーをつける前に準備すべき6つの心構え」を紹介する。

この6つの心構えは、高額を支払って契約するパーソナルトレーニングを成功させるために必要な心構えで、現在すでにパーソナルトレーナーをつけていて、なかなか効果が出ないと思っている人にも有効なチェックリストだ。

パーソナルトレーナーをつけるだけでは目的のボディメイクを達成することは難しい。受ける側の心構えをしっかり整えて初めて、パーソナルトレーニングの効果が出るということを理解した上で、自分に合ったパーソナルトレーナーを見つけて欲しい。

Livest!式「パーソナルトレーナーをつける前に準備すべき6つの心構え」

①〝過去の常識〟を捨てる

学生時代の部活などで得た知識や情報は古かったり、間違っている場合も少なくない。自分の固定観念だけでトレーニングに取り組んでも、非効率だったり、逆効果の場合もある。

またアラフォー世代の場合、運動をしていた10代、20代の時とは体が変わっているので、当然アプローチの仕方も変わる。

パーソナルトレーナーを探す際、いったん今までの経験や知識は白紙の状態にして、真っ白な気持ちでできるだけ多くのパーソナルトレーナーの話を聞くことをお勧めする。

②ケチらない

パーソナルトレーニングは自己流トレーニングと比べて圧倒的に高額だ。「パーソナルトレーナーはつけたいけれど、できるだけお金がかからない方法で……」と考えていると、結果的に効率が悪かったり、逆効果になったりすることもある。

むしろ費用も高いが技術もトップクラスのトレーナーから指導を受けるほうが、短期間で目的を実現でき、結果的に費用もかからなかったということもある。総合的に考えると、やっぱり料金と指導のクオリティはある程度比例する。値段が高い人はやはりちゃんと理由があるのだ。

パーソナルトレーニングを始める際は、最初は週1回以上のペースで受ける方がより効果的だ。回数が多くなるぶん、費用もかかるが、トレーニングの効果を高めるには最初が肝心。最初にしっかり指導を受けることで、逆にその後は月1回のペースでも効果を出せる場合も少なくない。せっかくパーソナルトレーナーをつけるなら、最初はケチらず頻度を増やそう。

また、自分に合うベストパートナーが見つかるまで、多少お金がかかってでも、できるだけ多くのパーソナルトレーナーの指導を受けてみることをお勧めする。お試し期間にそれなりにお金がかかったとしても、ベストパートナーが見つかれば、それだけ効率的にトレーニングができ、短期間での目的達成につながり、結果的にそれほどお金がかからなかったということも多い。

③最優先でスケジューリングする

パーソナルトレーナーをつけると決めたら、しばらくはパーソナルトレーニングの機会を再優先でスケジュールに組み込むことをお勧めする。

「仕事が落ち着いたら……」とか「ちょっと先の仕事のスケジュールがまだ見えない」と思っていると、パーソナルトレーニングのペースがなかなか上がらず、トレーニング効果も上がらない。

さらに、人気トレーナーの予約はなかなか取れないので、自分の仕事を優先してばかりいると、トレーナーとのスケジューリングがなかなかできずに、1回1回のトレーニングの効果が著しく落ちて、無駄にお金と時間がかかってしまうことになる。

パーソナルトレーニングを始めるタイミングとして、重要なプロジェクトが始まるタイミングなど、仕事の波を読み、できるだけ自由な時間が取れる時期から始めることも、パーソナルトレーニングが長続きするコツ。

トレーニングをスタートしたら、しばらくはコーチのスケジュールやコーチのリクエストにできるだけ合わせる気持ちで臨もう。

④焦らない

若い頃と違い、運動から遠ざかったアラフォー世代の体は簡単には変わってくれない。高額のパーソナルトレーニングを始めたとしても、成果が出るのには時間がかかることを念頭に置いてスタートしよう。

パーソナルトレーニングをしっかり継続していれば、見た目や数値がなかなか良い方向に変化しなくても、体の中では確実に変化している。その効果が明確に出るまでに、若い頃よりは時間がかかるということを受け入れ、我慢強く続ける気持ちを持つことが大事だ。

パーソナルトレーニングを続ける基本は、効果が出ることに一喜一憂することより、パーソナルトレーニングで教わった1つ1つの取り組みを地道に丁寧にすることを心がけることが、結果的に効果を早めるにつながる。

また調子が悪い時は無理しないのも鉄則。若い頃と違い、アラフォー世代の体は無理がきかなくなっている。早い効果を求めて無理をするのは逆効果でしかない。「若い頃とは違う」という意識は常に持ってトレーニングすることが必要だ。

⑤遠慮しない

パーソナルトレーナーは先生ではないし、受け手は生徒ではない。1つの目的を達成するためのパートナーであり、ある意味対等な同士だ。だから小さなことでも何か疑問が浮かんだら、そのたびに細かくパーソナルトレーナーに質問すること。

ちゃんと理解しないまま、言われたことをただやるだけの場合と、毎回「このトレーニングはどの筋肉を鍛えるためですか?」と質問して、その筋肉を鍛えることを意識しながらトレーニングする場合では、その効果はまったく変わってくる。

そして、細かく質問してもらえる方がわからないことが明確になるので、指導もより細かく具体的にでき、パーソナルトレーナーとしても指導しやすくなる。

相手は専門家であり、高額の料金を受け取るサービス提供者でもある。どんな質問をしても笑顔で明確に答えてくれるのが、プロフェッショナルなパーソナルトレーナーだ。毎回細かすぎるくらい質問するのでちょうどいいと考えよう。

また、「合わない」と思ったらすぐに別の専門家を試す判断も大事。「せっかく親身になって指導してくれるから……」と遠慮していると、結果的に自分に取ってもトレーナーにとってもより不幸な結果になってしまう。別のトレーナーを探すという判断も忘れないこと。

⑥〝教えてもらう〟気持ちを捨てる

ここまでの心構えの中でも何度か出ているが、パーソナルトレーナーをつけて目的を達成するために最も重要なのが、この「教えてもらうという気持ちを捨てる」ということ。

パーソナルトレーニングの時間は、「教えてもらう」時間ではなく、自分の疑問を確認し解決する」時間だという意識を強く持とう。

パーソナルトレーナーをつけてもなかなか効果が出ない人のやり方として、週1回のパーソナルトレーニングの時間だけ一生懸命トレーニングするというやり方。もちろんプロフェッショナルなので、それだけでもそれなりに効果を出す指導をしてくれるだろうが、できればパーソナルトレーニングの時間以外に自分でトレーニングの習慣をつけ、パーソナルトレーニングで教えてもらったトレーニングを自宅などでも続けることが大事だ。

理想の流れとしては、パーソナルトレーニングで課題を解消するトレーニングメニューと正しいやり方を教えてもらい、次のパーソナルトレーニングの機会までに自宅などでセルフトレーングを行う。次のパーソナルトレーニングの時に、その成果を確認してもらったり、正しいやり方が身についいるか再度確認したりして、また新たなトレーニングメニューと正しいやり方を教えてもらう。その積み重ねが効果的で効率的なパーソナルトレーナーの活用法だと言える。

ある意味パーソナルトレーナーからの指導時間が終わってからが、本当のトレーニング時間と言える。受け身の気持ちだけでは費用対効果が落ちる。高額な料金を支払うなら、できるだけ短期間で目的を達成するために、受け身でなく能動的になろう。

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