女性にとって〝股関節の柔軟性〟が健康の重要なカギ

2018.3.8

livest!編集部

アラフォー世代の〝運動事始〟

あなたの股関節の柔軟性は大丈夫ですか?

吉田千鶴

IWA ACADEMY

意外と多い⁉︎ 「しゃがめない」女性

あなたの股関節の柔軟性は大丈夫ですか?

言われてみれば、最近やる機会がなくなった「しゃがむ」という姿勢。

一昔前は当たり前だった和式トイレも、古い家屋や施設くらいでしか見かけなくなった今。現代人にとって、ヒザを折り曲げ腰を落とすという姿勢をとる機会は本当に少なくなった。

特に30代、40代で普段、定期的に運動をする習慣のない人や、ストレッチをこまめに行っていない人は、若い時と比べて、太ももやお尻といった大きな筋肉だけでなく、関節周辺の小さな筋肉がかたくなってしまっている場合が少なくない。

「特に女性でしゃがむ姿勢ができない人が増えています」と教えてくれたのは、「IWA ACADEMY」でボディケアを担当する吉田千鶴さん。

「IWA ACADEMY」は、東京都千代田区六番町という閑静な高級住宅地にあるメジャーリーガー岩隈久志投手が共同オーナーの総合スポーツ施設。メジャーリーガーやプロ野球選手はもちろん、Jリーガーやオリンピック選手などさまざまな競技のアスリートがオフやシーズン中のトレーニングなどで利用する最新の設備が整った会員制複合型スポーツ空間だ。

この施設で吉田さんは、ボディケアやコンディショニングのほか、女性を対象にした健康やアンチエイジング、妊活などをテーマに、女性を対象にしたプログラムを担当している。

 

かたくなった股関節は女性にとって大敵

「女性で多いのが、股関節の柔軟性に問題がある人や呼吸が浅い人。特に股関節の柔軟性が不足することで、体調不良に悪影響を与えるだけでなく、妊娠や出産といった女性の身体にとって大変な時期に、より大きな負担がかかる場合があるので、ぜひ改善してほしいです」

そう語る吉田さんが、女性向けに股関節の柔軟性をチェックする方法を教えてくれた。

普段の生活では意外と気づかない股関節の硬さが、いざという時大きな負担につながることもあるということで、お風呂上がりにでもぜひ一度、股関節の柔軟性チェックを試してみてほしい。

特に、健康を意識して「これから運動をはじめようかな」と考えている人には、股関節など重要な部位が柔軟性を失ったまま急な運動をはじめることは逆効果な場合もあるので、「健康的な生活」の第一歩として、股関節の柔軟性を取り戻すストレッチからはじめてみよう。

 

吉田さん直伝「身体全体のバランス度チェック」

 <(1)股関節の柔軟性チェック >

1)直立し、胸を張る

2)脚は腰幅くらいに開き、つま先を45度開く

3)膝をつま先と同じ方向に向けながら、息を吐きながら腰を落とす

4)しゃがんだ姿勢をキープして5回深呼吸を行う

※お尻の筋肉を意識しながら姿勢を安定させる

※呼吸を止めない

 

★チェック(1)

「かかとや足の指が浮く」

→股関節が硬い

 

★チェック(2)

「ヒザが内側に入ってしまう」

→股関節が硬い

 

★チェック(3)

「肩が前に出る」

「腰が丸まってしまう」→背中、肩、腰が硬い

 

<(2)身体全体の柔軟性チェック>

1)脚は腰幅に開き、かかとをお尻と拳一個分くらいの位置に置く

2)息を吐きながら腰を浮かせる

3)ブリッジする

4)肘はまっすぐ

5)背骨の胸に位置が頂点にくるように

6)1分間ブリッジをキープ

※筋力ではなく、骨のバランスで支える

 

★チェック(1)

「ヒジが曲がっている」→肩関節や胸部の柔軟性が足りないので、ヒジが伸ばせなくなる。

 

★チェック(2)

「ヒザがつま先より前に出ている」→胸椎(胸部付近の背骨)の動きが悪いため、ブリッジの頂点が胸ではなく腰になってしまい、つま先よりひざが前に出てしまう。

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