鍛える前に「身体をニュートラルに戻す」ことから始めよう

2018.7.19

livest!編集部

「身体の歪み」を解消して体のトラブルを防ぐ!簡単チェック法と矯正ストレッチ

山坂元一

トレーニングスタジオVIDO

30年、40年生きていると、知らず知らずのうちに体のあちこちにトラブルを感じることが増えていく。その原因の1つが、足を組んだり、動きの変なクセによって体に染み込んでしまった「体の歪み」。

テレビドラマや映画で活躍する有名女優やトップアスリートがお忍びで通うトレーニングスタジオVIDOの山坂元一トレーナーは、そんな体の歪みを解消することで、肩こりや腰痛といった体のトラブルが改善すると教えてくれる。

アラフォー世代が健康的な体になることをめざし、さらにはカッコいいボディラインになるために鍛えるその前に、まずは体のメンテナンスに注力しよう。

腰痛や肩こりを誘発する「体のゆがみ」。あなたは大丈夫?

普段の生活で無意識の行動によって体のバランスが徐々に崩れ、それが原因で腰痛や肩こりに悩まされているとしたら…。

カリスマトレーナーの山坂元一トレーナーに、誰でもできる簡単「体のゆがみチェック法」を教えてもらった。

トレーニングスタジオVIDO代表として数多くのモデルや女優をクライアントに持ち、トップクラスのプロアスリートも指導しているカリスマトレーナーの山坂さん。体型維持が必要な職業の女性や世界と戦うための強靭な肉体を求めるアスリートたちから絶大な支持を受け、今、まさに予約の取れないゴッドハンドとして大活躍している。

まずは、自分の体のゆがみをチェックしてほしい。やりかたは簡単。床にうつ伏せに寝ころぶだけ。試すのは簡単だが、チェックは自分だけでは難しいので、大きな鏡の前で行うか、誰かに見てもらおう。

山坂式「体のゆがみセルフチェック」

1)うつ伏せになって軽く膝を曲げて外側に倒す

※体の力を抜くことがポイント

<OK>バランスの取れた股間節の状態

 

<NG>バランスの悪い股関節(右足の股関節が硬く左右差が生じている)

「左右の足が同じ角度で開く人は体のバランスが正常ですが、左右がバラバラな人は体が歪んでいる可能性があります」

そう山坂さんは解説する。山坂さん曰く、「体のゆがみや崩れたバランスが、腰痛や肩こりの原因となっていることが多い」という。

チェック法で左右の足にばらつきがあった人は、もし今は問題なくても「腰痛などの予備軍と言える存在で要注意」と警告する。

「普段の生活の中で、人は無意識に足を組んで座るなど、体のバランスが崩れる動作をしています。たとえば、上の『バランスの悪い股関節』の人の場合、普段から重心が右足に乗っていて、結果、右足の股関節が固くなってしまっていることが原因だと考えられます」

 

また「どちらかの股関節が固くなることで、体が無理にバランスを取ろうとして余計に体のゆがみが酷くなることも多い」と山坂さん。

「人間は座る時、本来は『仙骨』という骨盤の下部にある骨の部分で座っているのですが、足を組むことで正しい位置から重心がずれてしまう。同じ方法で脚を組み続けることで股関節が固くなり、体全体のゆがみがどんどんひどくなって、腰痛や肩こりを誘発してしまう。だから、できれば座る時は足を組まないこと。組むとしても、足を入れ替えることで予防しましょう」

とはいえ、すでに体のバランスが崩れ、その結果、腰痛などに悩まされている人も多いはず。そんな人のために、山坂トレーナーが自宅で簡単にできる改善エクササイズを教えてくれた。

山坂式「誰でも自宅で簡単にできる3つの矯正ストレッチ」

モデルや女優など多くの“美”を職業とする女性たちから絶大な支持を受けるカリスマトレーナー、VIDO代表の山坂元一さん。そんなゴッドハンドの彼が「体の歪みの危険性」について警鐘を鳴らす。
「肩こりや腰痛といった治りづらく慢性的な持病の原因は、体のバランスが崩れているせいで発生することが多いんです」

そこで、カリスマトレーナー山坂さんに自宅で簡単に体の歪みを矯正できるストレッチを3つ提案してもらった。どれも誰でもすぐにできる簡単なストレッチなので、ぜひ今日から始めて体の歪みを矯正し、辛い腰痛や肩こりとサヨナラしよう!

体の歪み矯正ストレッチ(1)「大腿四頭筋のストレッチ」

1. 右足の膝を床に着き、左足を大きく前に踏み出す。
2. 右手を左足の横に着く。
3. 右足の膝から下を上げ、左手で足の甲か足首を掴む。
4. 背筋を伸ばしながら上体をひねる。

(正しい体勢)

 

(逆から見た体勢)
5. ゆっくり呼吸をしながら20秒から30秒体勢をキープする
6. 逆も同じように行う

※ポイント

・左足をできるだけ前に出すことを意識する
・膝がつま先より前に出ないようにする
・つま先を持つと足首のストレッチになってしまうので、足の甲か足首を掴む
・同じ側の手で持つと腰が反り、負担を掛けてしまうので注意

 

体の歪み矯正ストレッチ(2)「腸腰筋のストレッチ」

1. 左足を前に出し、右足の膝を床につける
2. 両手は腰に添えて、膝と左足の裏でバランスをとる
3. 上体をまっすぐ伸ばし、腰を前に押し出す

(正しい体勢)

(逆から見た体勢)
4. 股関節前の付け根から腿の前が伸びることを感じながら、ゆっくり呼吸をしながら20秒から30秒体勢をキープする
5. 逆も同じように行う

 

※ポイント

・膝は前に出さず、つま先よりも出ないようにする
・お尻に力を入れるようにして骨盤を立てる(骨盤は後傾するイメージ)
・股関節付け根が伸びていることを確認する
・腰が反らないように注意
・少しだけの可動域でじゅうぶん効果があるので無理しない

 

体の歪み矯正ストレッチ(3)「大殿筋のストレッチ」

1. 右足を前に出し、左足を後ろに軽く伸ばした状態で上体を前に倒す
2. 右足のスネが体とできるだけ水平になるように股関節を開く
3. 右足の膝はできるだけ90度に近づくように意識して曲げる

(正しい体勢)

(逆から見た体勢)
4. ゆっくり呼吸をしながら20秒から30秒キープする
5. 逆も同じように行う

 

※ポイント

・膝の角度が90度より浅いとモモ裏のストレッチになるので、できるだけ90度になるように意識する
・右足の股関節にしっかり体重を乗せる
・お尻が浮かないようにする

関連記事