腹筋運動だけでは腹は凹まない!?正しい脂肪燃焼法とは?

2018.3.8

livest!編集部

アラフォー世代の〝運動事始〟

正しいお腹の凹ましかた

佐久間健一

BODY MAKE STUDIO Charm Body

腹筋運動をしてもお腹は凹まない!?

世界中のセレブリティに支持される正しいエクササイズ

「基本的に、関節の動きが少ない部分に脂肪はつきやすいんです。だからこそ、下っ腹や内もも、二の腕といった部位は多くの女性が特に気になると思います」

東京・青山に本店を構える女性専用パーソナルトレーニングジム「チャームボディ」の代表を務める佐久間さんは、世界的ミスコンの公式コーチを務めるだけでなく、発行150万部以上のベストセラーも出すなど超人気カリスマトレーナー。パリやビバリーヒルズなど、美意識の高い世界各国の都市にも店舗を展開し、世界中の美を職業とする女性たちから絶大な信頼を集め、指導のために世界中を飛び回る姿はパーソナルトレーナーの枠を超え、日々多忙を極めている。

そんな佐久間さんが「『お腹を凹ましたい』と腹筋を頑張るのはオススメなしないと言う。

「特に腹回りの脂肪は、多くの人にとって『減らしたいけれど、減らすのが難しい』場所。でも、だからといって『腹回りをスリムにしたい』といきなり腹筋運動を始めるのはおススメしません。普段運動をしていない場合、いくら腹筋運動を頑張っても腹筋が硬くなるだけで脂肪燃焼にはつながりづらい。残念ながら単なる腹筋運動だけでは、腹回りをスリムにさせる効果は少ないんです」

佐久間さん曰く、腹筋運動を頑張ってもお腹の脂肪はなくならないという。では、どうすれば腹回りの脂肪を減らすことができるのか。

「体脂肪を効率よく燃焼させるためには、周辺の筋肉をできるだけ大きく動かすことが大事。運動不足の人は、いきなり腹筋運動を始めるのではなく、まずは凝り固まった腹回り周辺の関節の可動域を広げ、筋肉が大きく伸び縮みできる状態にすることが先決です。腹回りをスッキリさせたい場合、まずは上体を横に倒す動きと上体をひねる動きの可動域をそれぞれ広げる。その後に、筋肉を大きく動かすことを意識することがポイントです」

150万部超の大ベストセラーの著者が語るお腹をすっきりさせる方法

現在、国内5店舗に加え、アメリカではロデオドライブ店など3店舗、アジアに2店舗(中国・上海、シンガポール)を展開する「チャームボディ」の代表として、トップモデルや女優はもちろん、世界中の女性たちに美しさと健康的なボディメイクを提供する佐久間さん。

そんな佐久間さんの人気と実力を表す“驚きの記録”がある。

独立前に大手スポーツ施設チェーンに所属していた際、全国250店舗での顧客数で年間1位を獲得。この時期、なんと1ヵ月間で最高で436件!ものパーソナルトレーニングを担当していたという。

「24歳の頃ですが、朝10時から夜9時まで、週5日の勤務時間ほぼすべてが予約で埋まっている状態で、平均で月250件のトレーニング指導を担当していました。そんな状態で、予約希望のお客さんはどんどん増えるのに、営業時間が決まっている施設所属のトレーナーという立場では頼ってくださるお客さんに対応しきれない。『それならば』ということで思い切って独立しました。26歳の時でしたね」

現在はチャームボディでのトレーニング指導のほか、「ミス・インターナショナル」の公式コーチとして日本代表の女性たちを指導。またベストセラー著書などを出すなど、多くの女性を多角的にサポートすることで、さらに多忙な日々を過ごしている佐久間さん。独立前からの圧倒的な人気と実績が、現在の世界的活躍につながっているといえる。

そんな今、大注目の佐久間さんに誰でも簡単にできる「ボディメイクの達人が教えるセルフボディメイク」ということで、3つの気になる部位のエクササイズやストレッチを前回に続いて伝授してもらった。

「簡単セルフボディメイク」

「腹回り」エクササイズ

「体の脂肪というのは、基本的には全体的についたり減ったりするもので、部位別に増減することはありません。ただ、関節が硬い部位についた脂肪は特に落としづらいという特徴があります。普段あまり動かしていない腹回りの部位を動かすことで、可動域を広げ、筋肉がより大きく伸び縮みできるような体に戻す。その上で筋肉を動かすことで脂肪を減らすことをめざします」(佐久間さん)

エクササイズ(1)【お尻歩き】

1)足を前にのばし、ひざをまっすぐにした状態で座る(長座になる)
2)ヒジと肩を同じ高さにして、胸の前で腕を組む。
※肘を肩の高さにあげると肩甲骨が下がり、逆に肋骨は上にあがるので、過度に背中が丸まるのを防ぐことができる

3)左右の足を交互に上げて前に移動する
4)10回両足を上げ下げして前に進んだら、次の10回の上げ下げで元いた場所に戻る
5)この運動を1分間続ける

(前から見た様子)

※動き出した時にヒジの位置がズレないようにする
※足を床にすった状態で前に進まないように脇腹から足を引き上げることを意識する

エクササイズ(2)【かかとタッチ】

「腹筋運動といえば前に倒すことが多いですが、斜め後ろに向けて運動することで、普段は縮みがちな『腹斜筋』を伸ばす運動を行うことで腹回りをスッキリさせます」(佐久間さん)

1)腰幅でヒザ立ちになり、胸の前で手を交差させる
2)お尻に力を入れて安定させる。

3)息を吸いながら右手で左のかかとを触り3秒間キープ
※体を前に倒す腹筋の動きの時は息を吐くが、今回のように体を後ろに反らせる動きでは息を吸いながら行うのが基本
4)元の体勢 1)に戻る
5)この動きを10回繰り返す

6)逆の動き(左手で右足のかかとを触る)を10回繰り返す

エクササイズ(3)【お辞儀エクササイズ】

1)両足を腰幅に開き、ヒジを肩の高さに上げる。
2)軽く膝を曲げて立つ

3)息を吐きながら、ヒジが前に引っ張られるようにしてスライドしていく
4)太ももの裏が張るくらいのところで、姿勢を3秒間キープ
5)この動きを10回行う

※ヒジが下に下がったり、腰が丸まらないように注意する
(悪い姿勢の例)

 

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