本田選手も自主トレに取り入れる「足指エクササイズ」は美脚に効果大

2018.5.17

livest!編集部

サッカー日本代表 本田圭佑選手も実践する地味だけれど効果バツグンの「足指トレーニング」

本田圭佑選手を特集したNHKドキュメンタリー番組で映し出された自主トレの中のほんのワンシーン。地味ながら、そのトレーニングはトップアスリートも貴重な自主トレの時間を使って実践する不可欠な足指トレーニングだった。

運動不足のアラサー&アラフォー世代にとって、毎日のセルフトレーニングにぜひ取り入れたい足指トレーニングとは?

livest!編集部 編

トレーニング指導:木場克己トレーナー

 

NHKで2018年5月14日に放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」。「ラスト・ミッション 本田圭佑のすべて」と題して、サッカー日本代表として日本サッカー界を牽引し続ける本田選手の特集は、ハリルホジッチ日本代表監督の解任などもあって放送前から注目を集めるドキュメンタリー番組となった。

同番組内では本田選手が所属先であるメキシコ・パチューカでの自主トレの様子も多数紹介されていたが、その中で一見何をしているかわからない地味なトレーニングを行なっている本田選手の姿が映し出されたのを覚えている人もいるかもしれない。

イスに座り、床に敷いたタオルを足の指だけで黙々と手繰り寄せる動作を繰り返す本田選手。終わった後は、よほど足の指が疲れたのだろう、足の指をほぐすシーンも映し出された。

運動不足のアラサー&アラフォー世代こそトライすべき、地味だけれど効果的な足指トレーニングとは?

子どもの頃から「扁平足」と言えば、運動が苦手な子や運動不足の人を指す足裏の状態ということは多くの人が覚えているだろう。

たしかに運動不足の人の足裏は平坦で凹凸のないペタッとした状態で、本来健康的な人にある「土踏まず」と呼ばれる足裏のアーチ部分がなくなってしまっている。この状態でももちろん日常生活になんの問題もないが、足の指が退化している可能性があり、歳を重ねるごとにバランスが取りづらくなって転倒の危険性などが増す。

〝体幹トレーニング〟の第一人者であり、サッカー日本代表の長友佑都選手ら多くのトップアスリートを指導する木場克己トレーナーも、「足の指の運動機能が衰えると、将来、足腰の筋肉が弱った時にバランスが取りづらくなり、腰痛やヒザ痛を引き起こすなどアクティブな生活を送れなくなる危険性があるのはもちろん、若い人にとってもO脚やX脚になりやすくなってかっこ悪いボディラインになってしまいます」と警告する。

そこで木場トレーナーに、本田選手も実践している足指トレーニングのやり方を教えてもらった。

やり方は非常に簡単で、場所も取らず道具もタオルとイスがあればできる簡単なセルフエクササイズである足指トレーニング。見た目は地味だが、けれど効果はバツグン。その効果は即効性もあり、1回やるだけでも扁平足気味だった足に土踏まずがあらわれるのでやる気も出やすい。

1日1回数分取り入れるだけで、足のシルエットがキレイになり、将来の足腰の不安も予防できる木場式エクササイズ。忙しいアラサー&アラフォー世代でも簡単にできるので、ぜひ今日からトライしてみよう。

簡単そうで意外と難しい!? 足の指を鍛える木場式トレーニング

準備するのはイスとタオル1枚。イスに座ってタオルを床に敷き、足の指だけで手繰り寄せるという簡単なトレーニングだが、実際にやってみると最初は非常にてこずるはずだ。やる前は「こんなの簡単だろう」と思っていても、実際にやってみると意外と難しい。特に小指がうまく使えなかったり、すぐ足がつりそうになったり…。自分の身体なのにこんなにうまく動かせないなんて愕然となる。なぜこんなに足の指がうまく使えなくなったのか? それは私たちの生活環境の変化が原因だと木場トレーナーは分析する。

「普段から足の指がちゃんと使われていればタオルを均一に真っ直ぐ引くことは簡単です。けれど、左右の足で掻き込むペースにばらつきが出たり、親指と小指でばらつきが出てまっすぐ掻き込むことができない人は、足の指を使っていない証拠。そんな人は足のトラブルに悩まされる可能性が高いと言えます」

昔の人は裸足や下駄で歩くことが多く、自然と足の指を使って生活していたが、今はほとんど裸足で外を歩く機会がなくなったため、足の指を使うことがなくなったことが大きいと木場トレーナー。 しかし、タオルを使った足の指エクササイズを続けることで、足の指が裸足で外を歩くのと同じように鍛えられ、脚のさまざまなトラブルを回避することも可能になるという。

「このトレーニングがうまくできない人は、それだけ足の指の働きが退化してしまっているということです。しかし、一定期間続けることで徐々に足の指が正常に動いてくるので、ぜひ簡単にタオルを手繰り寄せられるようになるまで続けてください」と木場トレーナー。

早速すぐに始めて、足の指を鍛えて、腰痛やヒザ痛、O脚X脚の予防や改善につなげよう。

木場式「足の指」トレーニング

①イスに座り、床にタオルを1枚敷き、タオルの端に足を揃えて置く

(正面から見た様子)

(横から見た様子)

②かかとをつけたまま、足の指だけを使ってタオルを手前に掻き込むように引き込んでいく。

(正面から見た様子)

(横から見た様子)

③タオルを1枚分引き込むまで続ける。

 

木場式「足の指」トレーニングは

簡単でも、効果はてきめん!

下の写真を見てほしい。普段あまり運動をしない普通の人がたった1回、1枚分のタオルを足の指で引き込む運動を試した直後のものだが、土踏まずのアーチがはっきりと凹んでいるのがわかる。

「この足の指のトレーニングは、普段、足の指を使わずに生活している人ほど効果はてきめんです。ぜひトライしてほしいですね」と木場トレーナー。

<エクササイズ前> 偏平足気味の足

<実施後> 土踏まずのアーチが増しているのがわかる

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