ミュージカル「グレート・ギャツビー」

2017.5.28

livest!編集部

ライブ体験記

ミュージカル「グレート・ギャツビー」

 

「絢爛豪華な物語の世界観を見事に表現」

 

映画や舞台で何度も題材となった名作「グレ ート・ギャツビー」を、「ミュージカル界のプリンス」井上芳雄さんと元宝塚女優の夢咲ねねさん主演でミュージカル化した今回の公演。

今回は、東京・日生劇場での公演をライブ体験した。

 

井上芳雄さん演じるギャツビーの隠された半生を明らかにするとともに、舞台となる20年代のアメリカの光と陰が見事に表現された名作「グレート・ギャツビー」。

レオナルド・ディカプリオがギャツビーを演じた映画では、豪華絢爛なセットや衣装が話題となった同作品だが、今回のミュージカルでも、日生劇場の舞台上にギャツビーの世界観が見事に表現されていて、その華やかさに圧倒される公演となっている。

 

名作の世界観を3時間で余すことなく表現するため、舞台転換が早く、あっという間の3時間でストーリーに引き込まれる素晴らしい演出で、ストーリー上、重要な小道具となるクラシックカーが、実際に役者を乗せて舞台上を走り回るなど、作品の世界観の表現へのこだわりも強い。そのぶん、出演者やスタッフの人たちは舞台転換や早着替えなど、鑑賞者には見えないバックステージでも大変な舞台であることが想像できる。

 

出演者たちが、ミュージカル界で引っ張りだこの実力者たちと宝塚歌劇団で鍛え上げられた元タカラジェンヌで構成されているので、その演技と歌はレベルが高く、ミュージカル好きはもちろん、それほど好きでない人でもじゅうぶん満喫できるクオリティで、実際に観に来ている来場者の多くが、ミュージカルや宝塚歌劇団を見慣れていそうな人たちだったが、終演後はスタンディングオベーションが鳴り止まなかった。

 

「人生を変えるほどのライブ体験」という意味では、この「グレート・ギャツビー」は井上芳雄さんの歌を何度もライブで聴けるだけでも、じゅうぶん価値のある体験と言える。

演技をしながら一切ぶれることのない歌声の安定感はもちろんだが、その上で、ギャツビーの寂しさや悲哀を感じさせる表現力は必見(必聴)。

実際にライブ体験すれば、「ミュージカル界のプリンス」と呼ばれる所以が理解できるはずだし、ミュージカルを好きになるきっかけになるだろう。

 

 

「グレート・ギャツビー」

<スケジュール>

東京・日生劇場 2017年5月8日から29日まで

大阪・梅田芸術劇場 2017年7月4日から16日まで

 

<キャスト&スタッフ>

ジェイ・ギャツビー 井上芳雄

デイジー・ブキャナン 夢咲ねね

トム・ブキャナン 広瀬友祐

ジョージ・ウィルソン 畠中洋

マートル・ウィルソン 蒼乃夕妃

ジョーダン・ベイカー AKANE LIV

ニック・キャラウェイ 田代万里生

原作:F・スコット・フィッツジェラルド

音楽:リチャード・オベラッカー

脚本/演出:小池修一郎

関連記事