積年の悪いクセが折り重なった40代のカラダの改善法
人生を楽しむ「キレイを追求する」
肩こりや腰痛を誘発する無意識の悪いクセを見直す
40代ともなると、身体の至るところに痛みやコリ、張りが持病のように染み付いてしまっている。
〝国民的持病〟とも言える腰痛や肩コリなどは、働く者の宿命として仕方のないと諦めつつある人も少なくないだろう。
ボディメイクのスペシャリストとして活動する松尾伊津香さんは「日常生活の中で知らず知らずに染み付いた身体の使い方や姿勢の悪いクセを改善するだけで、腰痛や肩こりが劇的に改善することが少なくない」と語る。
松尾さんが教えてくれるストレッチで、これまで40年前後ガムシャラに酷使し続けた身体を一旦リセットし、無意識に染み付いた〝悪いクセ〟を取り除き、諦め始めていた肩コリや腰痛を改善しよう。
プロボディデザイナー
松尾伊津香
肩コリや腰痛を引き起こす“悪い姿勢”の弊害
長時間のデスクワークやスマホ依存の結果、知らず知らずのうちに姿勢が悪くなり、猫背やストレートネックになってしまう人が増えている。
この“悪い姿勢”、放置すれば健康に悪影響だけでなく、仕事の質の低下につながってしまうとプロボディデザイナー松尾伊津香さんは警告する。
「悪い姿勢は筋肉の一部を酷使することになり、骨や関節、筋肉が本来あるべき場所からずれることで肩コリや腰痛、集中力の低下などを引き起こします。見た目が悪いのはもちろん、仕事や家事のパフォーマンスを落としてしまうので、悪い姿勢は少しでも早く改善すべき問題です」
松尾さんは全米ヨガアライアンスRYT200 時間取得、日本ヨーガ瞑想協会登録講師、アナトミック骨盤ヨガ指導講師、ミスター&ミセス・モデルジャパン2016 日本大会〈ミス・モデルジャパン ガールズ部門〉第3位などの実績を持つボディメイクのスペシャリスト。
現在は、その経験とノウハウを生かし、東京・渋谷区にある“ビジネスパーソンのための疲労回復専用ジム”「ZEROGYM」でエグゼクティブプログラムディレクターとして、多くのビジネスパーソンのパフォーマンス向上をサポートしている。
「ZEROGYMでは、悪い姿勢を矯正するだけで終わらず、最終的に『ブリッジができるくらいの柔軟性や可動域を取り戻す』ことを目標に、自然な姿勢を取れる身体づくりのサポートを行っています。ZEROGYMは『ビジネスパーソンのための』と銘打っていることもあって男性客が多い印象ですが、姿勢を美しくしたいと願う働く女性や主婦の方も通われています」
そう語る松尾さんが「1ヶ月で治す!悪い姿勢改善ストレッチ」を伝授してくれた。老若男女問わず誰でも簡単にできて姿勢を改善できるストレッチなので、仕事や家事の合間に取り入れて、ぜひ姿勢を改善しよう。
超簡単で効き目抜群「首のコリ解消ストレッチ」
「肩から首、アゴのラインにかけて、身体の側面を伸ばすストレッチです。緊張などによる食いしばりが首のコリにつながるので、普段から奥歯の力を抜く意識が大事です」(松尾さん)
1)動きやすい服装で正座する
※正座ができなければ胡坐の姿勢でもイスに座ってでもOK
2)両手を背中の後ろで組む
3)できるだけしっかりと両手の指を組む
4)肩を引き下げて、ヒジを伸ばす
※背筋を伸ばし、背中を小さくするイメージ
5)目を閉じた状態で首を右側に倒す
6)ゆっくりと深呼吸しながら3つ数える
7)首を逆に倒して同じように、ゆっくりと深呼吸しながら3つ数える
8)左右1セットを計3セット、ゆっくりと深呼吸しながら行う
超簡単で効き目抜群「肩こり解消ストレッチ」
「スマホの長時間使用などで肩が前に入ってしまい、肩の前が詰まった状態の人が多いので、その詰まりを解消するための簡単ストレッチです。動きは地味ですが(笑)、効果は抜群なのでぜひ試してみてください!」(松尾さん)
■肩揺らしストレッチ
1)動きやすい服装で正座する
※正座ができなければ胡坐の姿勢でも、イスに座ってでもOK
2)腕を後ろに回し、両手の指を組む
3)胸を開くことを意識しながら肘を内側に絞るようにして手の平を下に向ける
※肩の付け根から肩甲骨を回すイメージで回旋させる
※注意※
NG
ヒジが開く回旋の仕方では胸は開かないので、肘を内側に絞るように回旋する
4)胸を開いた状態をキープして、今度は肩を左右に揺らす
※体幹をひねり、遠心力でできるだけ腕を大きく揺らすことで効果が高まる。※肋骨の柔軟にも効果あり
5)左右に大きく10回ずつ揺らす