クラウドファンディングを成功させる人とできない人の違いとは?

2018.7.12

livest!編集部

クラウドファンディングの成功者が語る、目標を達成できた本当の理由

「クラウドファンディング」という言葉を聞いて、「聞いたことがある」「知っている」という人は少なくないだろう。さまざまなチャレンジや成功例がニュースとなっている今、この言葉を聞いたことがあるだけでなく、仕組みや可能性が徐々に広く認知されつつあると感じる。

そんな中、初めてのクラウドファンディングで目標の倍近くの支援と応援を集め、そのサポートによって目標であったJリーガーになるという夢を実現したのが今シーズンから水戸ホーリーホックに加入した安彦考真選手。

40歳で念願のJリーガーとなった安彦選手に、クラウドファンディングの大いなる可能性と注意点など、体験者ならではの意見を聞いた。

安彦考真選手への質問

「クラウドファンディングJリーガー」をめざすということで活動をスタートした安彦考真選手は「なぜクラウドファンディングを活用しようと思ったのか?」。

また安彦選手から見て、「クラウドファンディングの魅力や可能性」と「クラウドファンディングで注意しなければいけない点」について私見を教えてください。

安彦考真選手の回答

クラウドファンディングを活用しようと思った理由は「ファンの可視化」と「世の中への実験」

クラウドファンディングを活用しようと思った理由は「ファンの可視化」と「世の中への実験」です。

例えばJリーガーが引退を考える大きな理由の一つに、クラブからの「0円提示」があります。
この提示を受けた殆どのJリーガーは移籍先を探し、それでも見つからない場合は「引退」を決意します。

そこで一つ疑問に思っていたことがありました。

クラブから「0円提示」でも、ファンが望んでいる場合はどうなるのか。

もし、クラブは0円でも、ファンが必要だというならば、それを可視化する方法はないものかと考えていました。

 

そのとき僕のにわか知識の中にクラウドファンディングがありました。

クラウドファンディングを活用することで、その人のファンが可視化され、可視化されたファンの数はその人を表す価値の数値としても表現できます。

僕は常日頃から会社と社員、クラブと選手のは「対等」であるべきだと考えています。
お金をもらっているから出している方が上という感覚で働くのではなく、その人の価値に基づいた対価であると考えたいのです。

クラウドファンディングは自分の考えや行動にファンが共感することで対価に変わります。
プロになるためにサッカー選手が持つ技術という点は最低限必要ですが、それと同等に大切なのが人間性であると思っています。
その人間性を数値化できるという意味では、このクラウドファンディングこのチャレンジに最適だと考えました。

 

クラウドファンディングの魅力は、無形を有形にするための装置になるというところです。

何かをするためには資金が必要です。
例えばカフェをスタートさせる場合は、銀行に行くなりして融資をお願いしなければなりません。
銀行でお金を借りられる人は限られています。その点クラウドファンディングは誰でもスタートさせることができます。

 

しかも、銀行の場合は、融資が決まってもファンはつきません。
クラウドファンディングの場合は、お金とファンが同時に集まります。

銀行の融資を受けてカフェをスタートさせた場合、そこからお客さんを呼び込むためにまたお金がかかります。しかし、クラウドファンディングの場合は支援してくれた人がそのままファンとしてお客さんになってくれることが多いのです。

 

その点を踏まえて考えると、本気の想いがある人はその想いを通貨に変えることができるので、今までの日本社会で必要であった、学歴や肩書きがなくても、本気で叶えたい想いがあれば、それを実現することができるということです。

ただし、一番気をつけなければいけないのは、クラウドファンディングは共感や信用をお金に変えるシステムなので、共感や信用を全く与えられてない人は、いくら肩書きや学歴があっても全く上手くいかないということです。

 

もっといえば、共感や信用には「ウソ」があってはいけません。
他人にウソをついたり、自分にウソをついたりしているとその信用はガタ落ちとなり、クラウドファンディングの世界で「生きていける人」にはならないということです。

 

クラウドファンディングをこれから活用したいという方は、まず初めにすることは自分へのウソ、要するに「偽りの自分」を徹底的になくすことを考えてください。
そして周りの目を気にせず、自分の「好き」なことに没頭してください。
上っ面のプロジェクトに他人が共感したり信用した場合は、それは詐欺と捉えかねませんので!!
自分に素直に、自分の人生に本気になる覚悟を持つことをお勧めします!

 

 

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