あなたには「ギフト」が見えますか?

2019.3.18

livest!編集長

今日という日を「ただの1日」として過ごす人「特別な1日」と感じる人

人生を哲学的に見つめ、日々考えたことや感じたこと、学び、体験についての思いをまとめ、書き留める「人生哲学研究家」のブログ。

編集長ブログ
2019年3月18日

あなたには「ギフト」が見えますか?

 

3月17日、巨人対シアトル・マリナーズのプレシーズンマッチが東京ドームで行われた。

4万6000人以上集まった観客ほぼ全員のお目当ては、7年ぶりに日本で公式戦に出場したイチロー選手だっただろう。

 

殿堂入り確実のレジェンドでありながら、45歳にしてメジャーリーガーとして現役でプレーするイチロー選手。

超絶アスリートが世界中から集うメジャーリーグで18年という長い期間、厳しい競争に勝ち抜き続けたスーパースターも、最近は常に「引退」という言葉がついて回るようになった。

 

この試合でも巨人の若手ピッチャー相手に3打数ノーヒット。オープン戦での無安打が続いている。

試合翌日の公式会見で海外記者に「いつ引退するのか」と質問されたイチロー選手はこんな言葉を返していた。

「それは僕にもわからない。その日その日だけを懸命に生きてきました。2012年にシアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースに移籍した時も、マイアミ・マーリンズに移ってからもそれは同じです。メジャーは厳しい世界です。いつクビの通達が来るかもわからない。そういう日々を18年ずっと過ごしてきた」

野球の神様に愛され、世界中の誰もが特別な選手と認めるイチロー選手でさえ、日々、その時だけを見据えて必死に戦い続けてきたと言う。

2012年以来となる日本でのメジャーリーグ開幕戦。再び凱旋試合に出場できるをイチロー選手は「ギフト」と表現した。

「私にとって、これは大変大きなギフト。だから、どの一瞬も大切にして、一瞬一瞬を刻み込みたいと思っています」

40代となった多くのビジネスパーソンにとって、20年近く同じ仕事をしていれば、毎日が同じような瞬間の連続に感じてしまうことも多いだろう。今日という日も、40年以上の日常の積み重ねのほんの1つの小さな積み木でしかないかもしれない。

それは、イチロー選手の記念すべき試合ほどではないかもしれない。それでも、私たちが何気なく過ごす1日、一瞬も見方を変えれば同じ「ギフト」が潜んでいるといえるだろう。

関連記事