実際に対戦してみて感じた「J1」と「J2」の違いとそれを逆転する方法

2018.7.16

livest!編集部

リアルアンサー

2018年7月12日 安彦選手への質問

J1王者の川崎フロンターレ戦を終えて感じた「J1とJ2の違い」について

7月11日にケーズデンキスタジアム水戸で開催された天皇杯3回戦。安彦考真選手が所属する水戸ホーリーホックは昨年のJ1リーグ優勝チームである川崎フロンターレと対戦し、惜しくもPK戦の末に敗退が決定してしまいました。

今シーズンから水戸に加入した安彦選手にとって、初めてとなる公式戦でのJ1チームとの対戦は、以前より親交の深い小林悠選手との対戦でもありました。

Jリーガーとして初めての体験となるJ1の優勝チームとの公式戦での対戦は、安彦選手に果たしてどんな感想を抱かせるものだったのか?

安彦考真選手の回答

「自分の優位性とは何か?」を考えさせられる体験だった

この違いが一概にカテゴリーの違いと言い切れるかはわかりませんが、彼らが持っている「雰囲気」は明らかにJ2とは違いました。

それはカテゴリーの違いからくるものだけではなく、普段から何と接していて、自分の思考基準はどこにあるのかという点だと思います。

昨年優勝した川崎フロンターレの目標はリーグ優勝はもちろんのこと個人においても得点王だったり代表選出だったり、チーム同様に大きな目標があるはずです。

となると全ての考動は、その目標からの逆算になると考えられます。
立ち振る舞いも含め、思考スタンダードの違いみたいなものが存在していると思いました。
それは、川崎フロンターレのキャプテンであり、昨年のJリーグMVPと得点王に輝いた小林悠選手と試合前夜に話した中でも感じられたことです。

目指すべき目標を掲げる立場から、それがマスト事項になっている違いは計り知れません。
そういった環境が生み出す「雰囲気」の違いを肌で感じることができました。

サッカー的な面で言えば、ポジショニングと実行技術だと思います。

サッカーは11人のスポーツであるからこそある程度オーガナイズされた戦略・戦術が必須となります。
それを確認できるのが「ポジショニング」です。
どこに誰がいるのかをみなくてもわかるレベル--それはそのチームの戦略・戦術に基づいているわけなので、確認時間が短ければ短いほど、その遂行レベルは上がっていきます。

その時に、目や耳だけを使って確認していれば自ずとタイムラグは出ます。
そのタイムラグをサッカーの世界では「連携ミス」と呼ぶのです。
実際に川崎フロンターレのポジショニングはそのタイムラグをなくすために存在しているかのようでした。

もう一つの「実行技術」に関しては、日体大が得意とする「集団行動」と似ている部分があります。
あれだけの人数がいながら、かなりのスピードも出ています。
にも関わらず、ほぼ周りを見ることなく自分に与えられた空間をしっかりとこなせる無意識の「実行技術」が存在していました。
技術とは使えてナンボであり、発揮してトップトップと言えます。

技術上手い下手で表すことが多い日本ですが、技術とは「発揮」できてるかどうかで考えるべきものです。
いくらボールコントロールが上手くても、それが最善なのかどうかを判断する必要があります。

技術とは「持っている能力を発揮できる」こと。
これが技術の正体です。

ここまでは川崎フロンターレのすごさをピッチ内レベルとピッチ外レベルで伝えて来ました。
その川崎フロンターレを我々はPK戦まで持ち込みました。
そこにあったのは紛れもなく「勝ちたい」「勝てる」いう精神面と「走りきれる」というコンディショニング面で優位に立てたことです。

これはジャイキリの特色の一つでもありますが、そのメンタリティは何も弱者だけが持つべきものではないのです。
どんな状況下であれ、我々アスリートは常に自分優位の自己表現力が必要です。
時には順位低いことを優位に使う。時には1位である絶対感を優位に使う。
全てが表裏一体であり、そのことをアスリート自身が理解して、「勝負」という終わりある戦いに挑むべきなのです。

トップアスリートになるためには「自分優位」が何かを知っていることが必須条件でもあります。
我々水戸ホーリーホックの「優位性」は何か。これを再考させられる戦いであったと思います。

リーグも後半戦がスタートしています!
ここから自信と勇気持って突き進むタイミングなので、ここからの躍進を楽しみにしていてください!

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