リアルアンサー
2018年8月17日の質問
なぜ高校生は試合中に足が攣るのか?トップトレーナーがその理由を解説
記念すべき100回目となる夏の高校野球「全国高校野球選手権記念大会」が甲子園で開催され、大阪桐蔭高校が史上初の2度目の春夏連覇という偉業を達成しました。また公立高校ながら名門高校を次々と倒して準優勝した金足農業などの活躍もあり、記念大会らしく非常に話題の多い夏の甲子園でした。
そんな中でも大会前から話題となったのが「熱中症対策」や「水分補給」について。甲子園に限らず、地方予選大会でも試合中に足を攣る選手が多かった今大会。それらの話題は、例年以上の酷暑の中での開催だったことを象徴するフレーズとなりました。
この「攣る」というものがどういうもので、攣った場合、どのような対処法が良いのか。また攣らないように普段から注意すべきことなど、「攣る」ということについて、現役Jリーガーの安彦考真選手がアドバイスをくれました。
安彦考真のリアルアンサー
なぜ足が攣るのか? 現役選手が語るその理由と正しい対処法(http://www.livest.net/beauty/2681.html)
この安彦選手のリアルアンサーを踏まえて、安彦選手の肉体改造を指導するトップトレーナーの田邊大吾さんが、「足が攣る」選手に向けて、今後の対策についてわかりやすく解説してくれました。
特に高校で部活を頑張っているみなさんは、「『足が攣る』というのはのびしろがあるということ」と語る田邊トレーナーからのアドバイスを参考に、選手としてのさらなる成長をめざしてください!
田邊大吾トレーナーのリアルアンサー
「足が攣る」のは選手としての成長の余地がある証拠
安彦考真選手が解説してくれている通り、生理的には水分・ミネラル不足と血行の悪さが原因です。インターネットで「足を攣る」と検索してもたくさんの解説記事が見つかるので、対策としてできることはすぐ取り入れましょう。
生理的な原因と対策についての情報は十分だと思うので、今回は別の視点から「足を攣る」ということについて考察してみたいと思います。
「足が攣る」のは身体をうまく使えていないから
甲子園を観ていると確かに足を攣る選手が多いですね。これは涼しい時期にはここまで酷くはないので、暑さで水分やミネラルが失われてしまっていることが一因であることは確かです。
しかし、甲子園以外にも同じ暑さの中で大学生・社会人・プロも試合や練習をしていますが、高校生ほど足を攣るシーンを見ないと思います(プロはナイターでやっているというのもありますが)。
サッカーでもラグビーでもテニスでも、カテゴリーが上の方が、同じカテゴリーでも実力が上のチームの方が、データを取ってはいるわけではないので正確な情報ではありませんが、足を攣って交代や中断することは少なくなるのではないでしょうか。
その理由は身体の使い方にあります。
試合中に攣るのは圧倒的にふくらはぎが多いのですが、ふくらはぎに疲労を感じるような走り方は、走りの技術としては良くありません。走りの技術は高い人はふくらはぎをあまり使わず、腿の裏からお尻、背中にかけての筋肉を使って走ります。これは横の動きやストップ動作でも同様です。つまり走りやフットワークの技術が高くなると、そもそもふくらはぎに負担をかけない動き方をしているので攣りにくいのです。
トップ選手の体の使い方を真似てさらなる進化を!
記憶に新しいロシアW杯でも、海外のトップチームは後半のロスタイムですらトップギアに入ったときのスピードは素晴らしかったですね。足を攣りやすいことと、パフォーマンスの高さは相関関係にあります。よく足を攣る選手は、一度走り方から見直してみる良い機会ではないかと思います。今年の暑く厳しい夏をヒントにして、パフォーマンスアップしましょう!
田邊大吾
1987年7月10日生まれ・東京都出身
佼成学園高校→カリフォルニア州立大ロングビーチ校運動科学科→東京衛生学園専門学校
高校卒業後アメリカに渡り、現地でトレーニングコーチとの経験を積む。帰国後、社会人アメリカンフットボールのストレングスコーチに就任するとともに、東洋医学を学び、あん摩マッサージ指圧師を取得。
現在はIWA ACADEMYに在籍し、メジャーリーグで活躍する岩隈久志投手ら、トップアスリートを数多く指導している。
田邊大吾トレーナーのリアルアンサー
トップトレーナーが教える「手軽にできて効果的な熱中症対策」(http://www.livest.net/beauty/2264.html)
協力
IWA ACADEMY
■住所:東京都千代田区六番町1-7 K-PLAZAビルB1F・1F・4F
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■営業時間:10:00~22:00/不定休
メジャーリーガー岩隈久志投手が共同オーナーを務める、都会の本格スポーツトレーニング施設「IWA ACADEMY」。広々としたトレーニングルームを使った専門コーチによるマンツーマン指導で、人目を気にせずアスリート気分でエクササイズできるのが特徴。
ボディケアやカフェなども併設されているので、一度の訪問でトレーニングからコンディショニング、リフレッシュまで可能の清潔で最新設備で、充実した〝美容健康タイム〟を過ごせる。