サッカー日本代表対コスタリカ戦を見て感じたこと

2018.9.18

安彦考真

リアルアンサー
2018年9月12日の質問

新生サッカー日本代表のスタートはJリーガーの目にどう映ったか?

今夏のFIFAワールドカップ・ロシア大会ではベスト16で惜敗した試合が記憶に新しいサッカー日本代表。次の2022年のカタール大会に向けて、9月11日、新生日本代表がスタートを切った。

森保一新監督率いる日本代表の初戦の相手はコスタリカ。北中米地区の強豪国相手に、ロシア・ワールドカップ出場を逃した若手メンバー中心で試合に臨んだ日本代表だったが、結果は3-0の快勝。幸先の良いスタートを切った。

この試合をテレビ観戦したJリーガー安彦考真選手。4年スパンの出発点となるこの試合について、次回大会への出場をめざす日本中のすべてのサッカー選手の1人して、新たな決意表明をアンサーしてくれた。

40歳のルーキーとして、現在、水戸ホーリーホックでプレーする安彦選手にとって、次の試合の勝利という目の前の目標とは別の、4年後のワールドカップ出場という壮大な目標はどのように見えているのか?

大きな目標を持ち、チャレンジし続けることの難しさはアラフォー世代なら誰もが少なからず日々感じることだろう。そんなアラフォー世代の代表として、遥か遠い夢舞台への道を見据え、一歩ずつ歩き始める安彦選手が語る思いは、共感を感じたり、ヒントになる部分もあるはずだ。

水戸ホーリーホック安彦考真選手のリアルアンサー

9月11日のサッカー日本代表対コスタリカ戦を見て感じたこと

とても躍動感あるエキサイティングな日本代表を久しぶりに観た気がしました。2010年以来大きく変わることがなかった日本代表が大きく「変化」するスタートを見ることができたと感じました。

監督が日本人である森保一監督となったことで、今までの外国人監督時代よりいいスタートが切れています。それはコミュニケーションのとりやすさによるものはもちろん、日本人選手の持つポテンシャルへの理解が大きいと思います。

ただ個人的には、このスタートがかなりMAXの状態になっているかもしれないという懸念があります。ここからさらにそれぞれの選手の特徴を生かして伸びしろに期待するというよりは、いかにして4年間でチームとして構築させていくかという点がポイントになってくると思います。

コスタリカ戦については、冒頭で述べた通り、非常にアグレッシブでエキサイティングなゲームでした。試合後にこの試合でFWとして先発出場した小林悠選手と話しましたが、「とても楽しんで試合ができた」と言っていました。見ている我々にもそれが伝わってくるくらいでしたので、サッカー大好きのサッカー小僧たちが集まったチームになっていたと思います。

また、元コスタリカ代表GKとしてプレー経験があり、現在は水戸ホーリーホックでともにプレーしているダニー選手ともこの試合について話をしましたが、彼は日本のポテンシャルをとても羨んでいました。それと同時に今回召集されたコスタリカ代表の若手選手たちに対して非常に残念がっていました。「アグレッシブでなく、タフでもない。代表にふさわしくないメンタリティでプレーしている」と酷評していました。
その点を考慮すると、この試合はあくまで親善試合でガチンコの試合ではなかったとも言えます。本気度の増した相手に対してどこまでギラついてやっていけるかというのが、今後の日本代表の大きなポイントになってくると思います。

同世代に勇気と元気と感動を届ける存在をめざす

今の日本代表を評すると、親善試合というプレッシャーのかからない試合で「自分をアピールしようとオーディションにガッツいている若手」状態。けれど、いざ本気の真剣勝負になった時にはいつも安パイを切るクセがある日本人。それをギラついたままの状態で勝負に挑ませることができるかどうかが、今後の森保監督の手腕の見どころだと思います。
とはいえ、見ている僕の中にも「もっと上手くなりたい」「もっと試合に出たい」「もっとギラギラしたい」という感情が溢れ出てきました。そんな思いにさせてくれた新生日本代表に同じプロサッカー選手として心から感謝をしたいです。

40歳でJリーガーになることが僕のゴールではありません。より多くの人に僕の生き様を知ってもらい、スポーツ界に新しい側面を創り出し、多くの仲間に共感してもらい、その仲間とともに日本を元気にしていくことが僕の最大の目的です。そのためには更にギアを上げて、若い日本代表選手のようにギラギラしてピッチに立ちたいと思います。年齢を感じさせないギラつきこそエネルギーです。

僕はJリーグのピッチに立ちます。そして水戸ホーリーホックがプレーオフに進出するための一端を担います。その姿こそが僕の最大ミッションを達成させる大きな力になると信じています!!
必ずこの生き様をピッチで表現し、同世代に勇気と元気と感動を届けたいと思います!

水戸ホーリーホック 安彦考真

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