むしろ30代からの挑戦が理になかっていると言える理由とは?

2025.4.24

伊部塁 「人生再構成」BLUEPRINT代表

むしろ30代からの挑戦が理になかっていると言える理由とは?

30代になると、ふいに漠然とした将来の不安を感じる機会が増えたような気がしませんか。

仕事にも慣れ、ある程度のポジションも得て、生活リズムも落ち着いてきた。

けれど、心のどこかに、こんな想いを抱えている自分がいませんか。

 

「このまま今の仕事を定年まで続けていくのかな…」

「もし会社がなくなったとしたら、自分には何をすればいいのだろう」

「もっと、自分らしく働いてみたい」

 

副業や独立という言葉が気になりつつも、いざ始めようとすると、足が止まってしまうのは誰もが同じ。

 

何から始めればいいのか分からない。

自分には特別なスキルも、人に誇れる肩書もない気がする。

 

そんな風に感じている人は、きっとあなただけではない。

そんな人こそ「セルフブランディング」から始めませんか。

 

自分のこれまでの人生を見つめ直すことから

セルフブランディングと聞くと「自分を売り込む戦略」とか「SNSで目立つ技術」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。

けれどここで提案したいのは、もっと本質的で、もっと意味のあるセルフブランディングです。

それはつまり「自分はどんな人間で、どんな価値を持っているのかを、自分自身で理解すること」

 

たとえば、こんな問いから始めます。

  • これまでの人生で、自然と人から頼られてきたことは?

  • 他人からよく言われる「あなたらしさ」って、どんなこと?

  • 逆に、やりたくない仕事や、人間関係の共通点は?

  • 「これならずっとやっていられる」と思える瞬間は?

こうして掘り下げていくと、今まで見えていなかった“自分の価値”が、少しずつ輪郭を帯びてきます。

 

「出遅れ」は本当は“強み”かもしれない。

30代から副業や起業を考えようとすると、ほとんどの人が「もっと早く始めていればよかった…」と感じることでしょう。

20代のうちに動き出していた周囲の人たちと比べて、

「自分は大きく遅れてしまった」

「もう遅すぎるのでは」

――そんな気持ちが、無意識にブレーキをかけてしまう。

でも、それは挑戦しない自分を正当化する言い訳だと思いませんか。

 

30代というのは、それまでの経験や人間関係、トラブルや挫折も含めて、20代と比べて土台がしっかりとできている世代です。

しかも、まだまだ体力も気力も、新たなことに挑戦するために必要なエネルギーが満ち満ちている状態です。

 

ある程度人生経験を積んだ30代だからこそ「自分らしさ」や「自分が選びたい働き方」が20代の頃よりも具体的に見えるし、それを言語化するセルフブランディングも、これまで頑張ってきたぶんの深みや説得力が宿ります。

20代では語れなかったことが、30代になった今なら伝えられる。

若い頃に気づけなかった「自分の強み」が、今ならちゃんと見つけられる。

それが、“出遅れチャレンジ”のメリットだと断言できます。

自分を活かした副業・起業は、「内側」から始めよう。

今は、「稼げる副業」や「手堅いスキル習得」、「起業のトレンド」などといった情報がたくさん出回っています。

それらの情報も、もちろん起業や副業を考える際には参考にはなるでしょう。

でも、そこに自分を無理やり当てはめようとすると、どこかで考えが行き詰まってしまう。

だからこそ、まずは自分の内側を見つめること。

 

「自分は何を大事にしてきたか」

「何に喜びを感じるか」

「どんな人に何を届けたいか」

 

そんな問いに向き合いながら、自分らしい働き方の“種”を見つけていくことが、結果的に長く続くことは間違いないです。

セルフブランディングとは、未来のための準備であると同時に、これまでの人生に意味を見出すプロセスでもあります。

いま始めれば、きっと未来は変えられる。

自分に何ができるか分からない。

何をすればいいのか見当がつかない。

そんな状態でも大丈夫。

むしろ、そんな風に悩めるのは、ちゃんと人生を歩んできた証拠です。

 

あなたの経験、あなたの言葉、あなたの想い。

それは、必ず誰かにとっての「価値」になります。

その価値を、まずは自分自身が見つけてあげること

それが、セルフブランディングの第一歩であり、

人生後半を“自分らしく生き直す”ための、本当のスタートラインです。

最後に

出遅れたんじゃない。

ただ、じっくり時間をかけて準備していただけ。

だから、今こそ、人生後半戦の地図を、自分の手で書き始める絶好の機会です。

そんな想いを持つ人たちのサポートをしたい。

自分のこれまでの数々のセルフブランディング支援の経験をみなさんに参考にしてほしい。

そういう思いで、新たな取り組みを始めます。

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